フィリピンの卒業式・修了式はどんなものだろう？

日本で３月は別れと出会いの季節で、学校を卒業して新たな生活を始める人、進級して新たなステップに進む人、学生を終えて社会に出る人など、自分の周りの環境が変わる時期です。

フィリピンでも３月は学校が終わり、夏休みに入る時期です。３月から５月がフィリピンで最も暑く、年中あたたかい国の中でも夏と呼ばれる時期です。

日本の卒業式は厳かな雰囲気の中、粛々と行われますが、フィリピンでは一体どのように卒業式や修了式が行われるのでしょうか。

 



卒業式や修了式の時期は学校にもよりますが大体３月下旬です。フィリピンの乾季、夏の到来と共に２カ月の夏休みとなります。

卒業式や修了式に併せて、街中ではショッピングモールや小さな商店でセールが行われます。



 

この写真はセブ市内のコロン通りのガイサノメトロです。20％オフから最大７０％オフまであり、さまざまなものがセールになっています。無事に卒業を迎えることができ、そのお祝いとしてプレゼントを買ってもらっている子どもも多く見かけます。

新生活に必要なもの中心に割引きになっています。



 

この卒業シーズンはクリスマス、年末、旧正月、バレンタインと来て、購買意欲が増す時期です。土日ともなるとショッピングモールは多くの人で賑わっています。

 



 

この写真はお客さんを引き付けるために店員一同でダンスをしている様子です。急に音楽が鳴り響き、店員が踊りだします。踊り好きで楽しみながら仕事をするフィリピンらしい光景です。

 



 

街中の小さな商店でも家庭や学校で使われる卒業パーティー用の飾りが売られます。

 



 

また、フィリピンの卒業式・修了式は和やかに楽しく行われます。

 



 

学生有志のダンスで卒業式の幕が開けます。学芸会の様な雰囲気で日本の厳かな雰囲気の式とは異なります。

 



 

学生有志のダンスやショーが終わると日本と同じように校長先生の話がありますが、ジョークを交えたような面白いものです。ただ、話が長いのは日本もフィリピンも同じです。

 



 

写真のように無事に卒業を迎えた生徒、または進級する生徒には家族や友人からメダルの授与があります。１年間頑張ったことをねぎらうように家族は子どもにメダルを渡し、子どもはそれを誇らしく受け取ります。

 



 

フィリピンの小学校の式は子どもの為という意識が強いように感じます。もともと、フィリピンの社会は子どもに寛容で、社会全体で育んでいく傾向があります。特に、田舎の村では村全体で子どもを育てていきます。

 



 

ちなみに大学の卒業式は打って変って大変厳かな雰囲気になります。フィリピンは若い世代の人口が多く、大学生もかなり多いです。規模の大きい学校ですと、学生も数も多いので、２日、３日に分けて卒業式が行われます。

卒業生は　黒いトーガや黒い角帽を身に付けます。しかし、参列する家族はだいぶ自由な服装です。

まだまだ、発展途上のフィリピンですがこのような高学歴の若い世代がこれからのフィリピンを担っていくことでしょう。

 

（ヤス）