セブ島はビーチや観光の他にも料理が有名です。マニラからくる観光客が高く評価するほどで、フィリピンを代表する豚の丸焼きのレチョンや海鮮料理など美味しい料理を多く見つけることが出来ます。
プンコ=プンコ、ティサのシュウマイなどセブ島でしか見つけられないユニークなローカルグルメもありますが、メインディッシュのみならずセブ島のお米も実は有名だということはご存知だったでしょうか?
セブ島でしか見つけられないご飯はココナッツの葉で巻かれたおむすびのようなプソ(Puso)。
そのユニークな形と風味豊かなご飯はセブ島では欠かせない食文化となっています。プソは一体どういうものなのか、今回はそれを詳しく紹介していこうと思います!
日本は主にお米が主食として用意されていることが多いですが、フィリピンを含む東南アジアも安く大量に生産出来る事からお米中心の料理になっています。
2010年のお米の生産に関してもフィリピンは15.7万トンで世界で8位、日本は11位。レストランではご飯とおかずの比率が6:4だったり、ライス食べ放題のお店があったりと非常に多くのお米が生産、消費されている事がわかります。
セブ島は観光地やビーチが有名ですが、現地の料理も人気があり、マニラなどフィリピンの観光客はレチョン、ドライマンゴー、ダンギット、海鮮料理などはセブ島が一番美味しいと言われるほどです。
プンコ=プンコやティサのシュウマイなどセブにしか無いローカル料理がありますが、それ以外にもセブ島でしか見つけられないご飯、プソ(Puso)があるということはご存知だったでしょうか?
プソ(Puso)とはお米がココナッツの葉で巻かれたおむすびの様な食べ物です。
ラシアンやストリートフードなどで必ず見つけることが出来るご飯は、一つ5−8ペソ(約12-20円)程度。ひし形で編み物のようにココナッツの葉が交互に混じっていて中を開くと風味豊かなご飯が入っており、レチョンに続きセブ島の食文化を代表する料理なのです。
プソの歴史は諸説ありますが、13-14世紀頃に中国のマーチャン(Ma-chang)というちまきを真似しようとしていたセブの人達がプソを作りはじめたという説があります。
しかし、その時当時は中国-東南アジア-インド-中東を繋ぐ航路上で海上貿易を行っていたイスラム商人がおり、マレーシアなどではプソと全く同じのクトゥパット(Ketupat)があるため、イスラム文化からの影響が有力なのではないかと言われています。
イスラム教がマゼランの上陸によりキリスト教になりましたが、プソはその時からの名残になっているようです。
プソ(Puso)という言葉はビサヤ語のブンガ(Bunga)、ブラック(Bulak)と類語で「果物の実」、「花」を意味しており、ひし形の見た目からその様な名前が付けられたとされています。同じプソでも、6種類のデザインがあります。
1.ビノサ(Binosa)
2. キナシン(Kinasing)
3. ドゥンポル/プドル(Dumpol / Pudol)
4. バドバラナイ(Badbaranay)
5. ビナキ(Binaki)
6. マナンアウ(Manan-aw)
作り方も非常にシンプルなもの。まずココナッツの葉をひし形状に作り、そこにお米を入れます。そして沸騰されたお湯の中に入れてしばらくしたら取り出すだけ。一度にまとめて作るためその形状はまるで果物の様に見えます。
出来上がったプソは自転車を使って売られたり、ストリートフードやレストラン等で提供されます。
ローカルレストランなどに行くと必ず見つけられるプソですが、フィリピンではセブ島のみにある食べ物です。普通のご飯よりも風味豊かでユニークな見た目もしているのでオススメですよ!
たかがプソ、されどプソ、まだ試した事がない方は奥が深いこのプソをチェックしてみませんか?
(MIKIO)
Additional Photos: Experience Sinulog, georgeparrilla,Shoot First, Eat Later