コーヒーショップがところ狭しと立ち並ぶセブ島、マクタン島は様々な嗜好を凝らしたメニューが楽しめる場所でもあります。値段やメニューだけでなく、店舗の雰囲気やかける音楽のセンス、椅子や机の大きさなども、長居する場所であれば大事になってきますよね。今回はそんな中で、マクタン島に新しくオープンした小奇麗なカフェ「CAFE ELORA」をご紹介します。
「CAFE ELORA」はマクタン島内のガイサノグランドモールから、プランテーションベイに向かう道沿いにあります。ガイサノグランドモールから向かうと、3分ほどで左手に見えてくるのですが少し奥まっているので、モールのようなエリアがあればそこを覗いてみてください。
目印になるのはこの電飾で作られた桜の木です。5本程立っているので、夜であればすぐに見つけられると思います。
カフェのメインの席は外にあり、この木の下でコーヒーなどを楽しむという、何とも面白いコンセプトです。今回筆者は午後9時ごろに来店したのですが、なかなか混雑していて人気があるようです。
カフェの入口の看板も桜のロゴが大きく表示されています。マクタン島には1店舗のみのカフェが多くあるのですが、筆者がこれまでみたカフェの中で最もきれいな看板かと思います。店構えがきれいだと実際に入ってみる気持ちにもなりますよね!
レジの上にはワイングラスが沢山吊るされており、さながらバーのような雰囲気です。店員さんは2名ですがとてもてきぱきと動いていて好印象。カフェの雰囲気は店員さんの様子にも左右されるものだと思います。
スターバックスやボスコーヒーなどの有名コーヒーショップチェーンとはまた違う手作り感がある店舗ですが、1人や少人数で訪れる場合は、こちらの方が向いているような気がします。
レジの左側には立派なワインの数々が陳列されており、その数はゆうに100本を超えています。カフェでこれだけのワインを揃えているのは珍しいですよね。もちろん未開封の本物のワインです。
またカウンター席にはリキュールやウイスキーなどが置かれ、カクテル用のグラスも並べられています。店舗の看板にも「WINE」という記載があり、このような内装なので夜にはお酒を楽しむ場になるのかと思いきや、なんとこの全てのお酒はディスプレイのみ!とのこと。アルコール類のメニューはビールも含めて用意がなく、あくまでもカフェのスタイルを守っています。かなり不思議な感じがしますが、現状ではアルコール類の提供の計画もないとのこと。雰囲気作りにかなり気を使うオーナーの刀のかもしれませんね。
メニューは前述の通りノンアルコールのドリンクと、別途用意されている軽食、ショーケースに入ったケーキ類です。ドリンクの値段は各チェーン店のコーヒーとほとんど変わりませんので、1店舗のみのコーヒーショップとしてはやや強気の設定です。
軽食のほうが面白く、他のカフェにはない野菜を多く使ったメニューが目立ちます。ボロネーゼやフィッシュフィレット・レモンバターソースなど、欧風なメニューが多いほか、朝食メニューやクラブサンドイッチも提供されているようです。
今回筆者はオレオ・チョコチーズケーキとアイスカフェモカ(Mサイズ)を注文。220ペソ(約500円)とまずまずの価格です。カフェといえばやはりコーヒーの味、セブのコーヒーは現地の方々の嗜好に影響されておりどうしても甘めなのですが、「CAFE ELORA」のコーヒーはそれが若干抑えられています。もちろん元のコーヒーの味が全体を大きく左右してきますが、これも他のカフェよりも少し深みがあって美味しく頂くことができます。また、甘みの調節はオーダーの際に頼めばある程度は調整してもらえるようなので、気にする方は試してみるといいですね。
全体的に落ち着いた雰囲気づくりが意識されているように感じられた「CAFE ELORA」。店舗の中にはこんな絵も飾られていました。リゾートホテルのエリアからはやや離れていますが、現地在住の方ならグランドモールに立ち寄ることはしばしばあると思うので、少し足を伸ばして「CAFE ELORA」にも行ってみてください!
(Taku)