みなさんこんにちは。セブ島から1時間ほどの沖合にある小島、カオハガン島(Caohagan)をご存知でしょうか?以前にエキサイトセブでもアイランドホッピングにオススメの島の一つとして紹介されましたが、周りの他の島ナルスアンやヒロトガンと比べると知名度は低く、どんな島なのかはあまり知られていません。しかしこのカオハガン島、アイランドホッピングとして海やビーチを楽しめるだけでなく、実は島自体に滞在することでわかる魅力がたくさんなのです。
今回は実際に筆者がこの島に宿泊して感じたカオハガン島の本当の魅力を、美しい島の風景とともに2回にわたってご紹介したいと思います。
カオハガン島はセブ島の沖合い10km、マクタンからナルスアン島などの方向に約1時間ほどボートで出たところにある周囲約2kmの小島です。600人ほどの島民が暮らすこの島は、実はオーナーが日本人なのです。
そのオーナーの方が約20年前にカオハガン島に出会い、売りに出ていたこの島を購入し、リゾート化することなく今も島民と共存しています。この小さい島を持続可能なかたちにしようと、公共トイレやロッジなどの小規模な宿泊施設を設けたり、アイランドホッピングを受け入れたり、島で作られたおみやげなどを売ることで、島民の収入源としています。
日本人のオーナーである崎山さんが著者であるカオハガン島の暮らしに関する書籍もいくつか出版されており、日本人観光客や宿泊者が増えたきっかけになっています。
島へ泊まるにはネットで予約をし、いくつかのタイプがある宿泊施設を選んだり、島への送迎を事前に手配します。
当日は予約した場所にお迎えがきて、バンカーボートでいざカオハガンへ出発です。
着くとまずはじめに案内されるところが、オーナーである崎山さんや日本人スタッフさんが駐在する母屋というところなのですが、ここカオハガンでは毎日3食の食事を決まった時間にこの母屋で宿泊者全員が一緒に食べることになっています。
このようにカオハガンでは宿泊者同士の交流も大切にしていて、長テーブルをみんなで囲んで食べる食事はとってもおいしいですよ。初めて会った人同士が仲良くなれてしまうのもカオハガンの魅力のひとつなのです。
実際にご飯もとてもおいしく、バリエーションも豊富です。写真のフライドポテトの塩は、カオハガンで作られた自家製の塩を使っています。
宿泊者が多く、中に収まらないときはテーブルを外に出してランプの明かりひとつでディナーをするときもあります。母屋の目の前は海になっているので、波の音をききながら星空の下で食べる食事も格別です。
泊まる部屋はというと、シャワートイレ付きのコテージや母屋の中にあるお部屋などタイプが様々あり、値段もお部屋によって違います。筆者が泊まった部屋はこちらのロッジ。
高床式になっていて、中にはベッド2つとオイルランプ1つ。電気は通っていないので、夜はこのオイルランプの光のみ。不便かもしれませんが、普段は味わうことのない自然の灯りでゆったりとした時間を過ごせます。部屋には大きな窓がついていて、そこを開けると窓枠に囲まれたまるで一枚の絵のような風景を楽しむことができます。
シャワートイレが別だったり電気がなかったりと多少ワイルドで不便ではありますが、目の前に広がる海を眺められたり、部屋を抜ける風が気持ち良かったりと、泊まるならばぜひお部屋はロッジをお勧めします。
他の島とは違う楽しみ方があるカオハガン、まだまだお伝えしたい魅力がいっぱいなので次回は島内の様子やカオハガンでの生活スタイルに注目してご紹介したいと思います。
Photo:HAORI flowers
( YUI )