セブとマニラはフィリピンの中で人気を分け合う2大観光地です。ビーチリゾートのセブに対してショッピングや世界遺産が楽しめるマニラ。それぞれで「市内観光ツアー」が開催されていますが、どんな違いがあるのか比較して見てみましょう。
今回は現地旅行会社PTNトラベルのセブ本店とマニラ支店の協力により、セブとマニラの市内観光の比較を行ってみたいと思います。セブは海、マニラは都会というイメージが強いのですが、実際に市内観光をしてみるとどのような違いがあるのでしょうか?
1 セブ・マニラどちらにもある「要塞」
セブ:サン・ペドロ要塞
サンペドロ要塞はスペイン統治時代に建築された建築物でフィリピン最古の要塞。1565年に建築が始まり完成に700年要し植民地時代にイスラムの海軍から街を守るために建てられたものでサンペドロ要塞は初期のスペイン人入植者にとって中心的な場所でした。アメリカ統治時代には兵舎として第二次世界大戦中の日本軍占領中では捕虜収容所として使用されていたことのある歴史的建造物です。現在は公園として整備されていて、ローカルの人たちにとっても憩いの場とされています。サンペドロ要塞にて南国の国フィリピンから歴史を感じるのもまた良いのかもしれません。
マニラ:サン・チャゴ要塞
サン・チャゴ要塞はマニラで最も有名な観光地であるイントラムロス内にある要塞です。「要塞」という名前からは固く、閉じた印象を感じるかもしれませんが、現在は広く一般に公開され、公園としても利用されている場所です。フィリピン独立の英雄で現在も現地通貨フィリピン・ペソの1ペソ硬貨に顔が刻印されている「ホセ・リサール」が投獄されていた場所でもあり、敷地内にはホセ・リサールが処刑される日に歩んだ足跡が地面に残されていることでも知られる歴史的な場所です。歴史の中では日本軍もこの施設を利用したことがあり悲しい歴史も多い場所ですが、背景を学び未来に活かすための平和教育の場としても知られています。マニラに訪れたらほとんどの方が足を運ぶ施設です。
2 セブ・マニラの有名な「教会」
セブ:サント・ニーニョ教会
サントニーニョ教会はスペインによる統治時代に建てられた建物でフィリピンの教会の中で最も歴史ある教会です。1565年に建造されたこちらの教会は、フィリピンのキリスト教発祥の地で教会の祭壇にはフィリピンカトリックの守護聖人「サントニーニョ像」が安置されています。サントニーニョとはキリストの子供時代の人形です。1521年、マゼランがセブに訪れた際当時のセブ首長が洗礼を受けキリスト教徒となりました。サントニーニョ像はそれを記念してマゼランより贈呈されました。マゼランはその後セブにて命を落とすことになり、同時にサントニーニョ像のことも人々から忘れ去られることになりますが、台風などの災害やスペインによる侵攻の際起こった火事などでこの像だけは無傷だったという奇跡により人々から愛されるようになり現在では、各家庭やお店にサントニーニョ人形が飾られ、「守り神」として祀られています。
マニラ:サン・アングスティン教会
マニラで気軽に訪れることができるエリアの中で最も有名な教会が「サン・アングスティン教会」です。その理由はもちろん、世界遺産であること!フィリピンでは3つの文化遺産と3つの自然遺産がUNESCOによって世界遺産に登録されていますが、その中では最もアクセスの良い施設になります。400年以上の歴史を持つこの教会はスペイン統治の歴史を残しながら、激動の世界情勢の中でフィリピンがどのような立場を辿ってきたかを学ぶことができる貴重な場所です。建物はスペイン様式、フィリピン人が利用、そして天井から下がっているシャンデリアはフランスのパリからやって来たものと国際色豊かで、キリスト教を日々信仰していない方でも見応えがあり立ち止まってじっくり眺めたくなる程の魅力があります。併設されている博物館は歴史的に貴重な文化財が多数展示されており、こちらも同時に見学されることをおすすめします。
3 ツアーで訪れるランチは特徴的な違いが!
セブ:フィリピン料理「ライトハウス」
ライトハウスはおいしいフィリンピン料理が味わえると観光客からはもちろん、地元の人からも人気のある老舗フィリピン料理店です。老舗と言っても、店内は改装され、新しい造りでお洒落な南国風のデザインとなっています。本ツアーではライトハウスでも人気メニューを組み合わせたスペシャルランチコースをご用意しております。メニューはノコス(イカのBBQバターソース)、ランバイ―(カニの甲羅付き焼き)チキンパンダン(鶏肉のパンダンのは包み焼き)、貝のスープ、アドボーカンコン(野菜炒め)、さらにデザートまで付いた弊社おすすめセットです。ギターとマンドリンの素敵なバンド演奏とともに素敵なランチタイムをお楽しみください。
マニラ:フィリピン料理「バーバラス」
スペイン様式の建物が良い状態で保存されているマニラは、セブよりもその建物を利用して商業施設として活用しているケースが多く見られます。代表的なレストランがこの「バーバラス」です。おしゃれな雰囲気を感じる作りはさすがスペイン様式。食事はブッフェで提供されており、「フィリピノ・スパニッシュブッフェ」と名付けられた文化が混ざり合う珍しい食事を楽しむことができます。スペイン料理ではパエリアが人気、フィリピン料理ではローストチキンやトマトソースで煮込んだ牛肉が評判です。空間と食事を心ゆくまでお楽しみ下さい。このレストランも人気観光地「イントラムロス」の中にあるので、観光前のランチや観光後のディナーレストランとして利用して頂く事ができます。
4 市内観光が終わったらセブ、マニラでショッピング!
セブ:SMセブ(シューマートセブ)
セブ島に来てショッピングを楽しみたい方はセブ市内にあるSMシューマートセブがおすすめ!セブ島で1番人気を誇る大型複合商業施設として約500程のテナントが入り海外ブランドの洋服や免税店、スーパーマーケットから映画やボーリングまで楽しめ、地元の方から観光客にも人気のショッピングセンターとして君臨しております。セブ島のお土産購入としてお勧めなのがKulturaカルチュラで、広い店内はセブのお土産が一度に揃ってしまうほど民芸品から食品、小物まで幅広く販売しており見ているだけでも楽しい気持ちになってきます。お買い物の後もカフェやレストランが充実している為、館内を半日かけてゆっくりと散策してみるのもおすすめです。
マニラ:モールオブエイシア(MOA)
アジア最大級のショッピングモールとして名高いマニラの「モールオブエイシア」通称「MOA」はマニラでお買い物をお楽しみ頂く最もオススメのスポット!あまりに大きい施設なので、全てをくまなく見たいと思うと1日では終わりません。観光で訪れる際にチェックしたいのは、海外で人気のショップで日本未上陸のブランド。アメリカやヨーロッパ諸国まで足を伸ばさなければ手に入らないアイテムも、マニラで簡単に見つけることができます。海外旅行ショッピングの醍醐味を感じて頂ける施設です。ちなみにセブのシューマートとは同じ系列であり、フィリピン国内でこのショッピング施設が非常に大きく展開していることも豆知識です!
マニラとセブには市内にそれぞれの見どころがあります。セブにも意外と歴史的な建物があったり、マニラはスペイン様式が見られたりと違った楽しみ方ができますので、機会があれば是非両方参加してその違いを体感してみて下さい。
今回のモデルコースはPTNトラベルが催行するセブ市内観光・マニラ市内観光を元に作成したものです。ツアーの予約については以下のサイトからそれぞれ可能になっています!