フィリピンは世界でも有数のギター産地としても知られています。特に筆者が住むマクタン島のマリバゴ付近にはギター工場が多く存在し、ギター産業が一つのメジャー産業として成り立っています。
そんなギターを愛する国フィリピンでは、度々ギターに関するイベントが開催されています。今回紹介するギタードレスアップコンテストもそんなギターイベントの一つです。セブ市内にある「ロビンソンガレリア・セブ」が主催しするこのコンテストを今回は覗いてきましたので、こちらからご紹介します。
「GUGMA GITARA」と名付けられているこのイベントは、高校生と大学生を対象に行われ、一つの学校から2組までといったいくつかの制限や条件はあるものの、事前オーディションもなく、高校生、大学生であれば誰でも参加することが出来ます。
参加者にとってこのイベント最大の魅力はなんとっても賞金です。優勝賞金はなんと100,000ペソ!大卒初任給の約10倍の額に値するんだとか。そのため、我こそはといった学生で今年も多くのエントリーがあったようです。
実はこのイベントの面白いところは、演奏の腕を競うわけでもなく、または高品質のギターを作る腕を競うわけでもありません。彼らが全力を注ぐのは、ギターの「デザイン」のみです。
名前のとおりドレスアップつまり、いかに見た目に魅力があるギターを作成できるかというところを競うコンテストなのです。そのため、完成したギターには弦は張られていません。もはやギターとしての役割は果たしません。ただただ美しさを競うコンテストなのです。
しかし、さすがはギターの産地。学生が作ったとは決して想像もできない芸術品ばかりです。どれもこれも細かなこだわりが施されています。色使いにフィリピン感を抱くのは筆者だけでしょうか。
フィリピンの方は派手なデザインが好みのようです。それは街に走っているジプニーなどを見てもわかりますね。これも南国らしくて筆者はフィリピンの好きな部分です。
今回は数枚の写真しかアップできていませんが、会場に行くと大小さまざまなオンリーワンのギターが飾られています。
コンテストは3月25日までロビンソンの一階で開催されています。日本ではなかなか見ることがないデザインも多いので、興味がある方、またはロビンソンに行った際には是非立ち寄ってみると面白いですよ。
(REON)