カサ・ゴロルド博物館
カサ・コロルド博物館はセブシティのダウンタウンの一画にあります。
博物館の建物は19世紀、フィリピンがスペインに統治されていた時代に建てられました。ファン・ゴロルド氏の邸宅をもとに1860年代の建築様式を再現しています。博物館としてオープンしたのは1983年のことです。
博物館の内部を見ますと、当時セブ島で使われていた馴染みの深い生活用品や版画、現代美術だけでなく、フィリピンの英雄であったホセ・リザールが描いた小説ノリ・メ・タンヘレも展示されています。
そんな一画に、戦争にまつわる品が展示されています。それが軍票です。太平洋戦争中日本軍は軍票を乱発、その結果貨幣価値の大崩壊が発生し激しいインフレーションを起こします。食糧も巻き上げてしまったことからその結果フィリピン国内では食糧不足に陥ってしまい、人々は貧窮化してしまいました。その後、フィリピンの人々は日本軍に激しく抵抗することとなります。展示されている軍票には、そういった過去があることも記憶の隅にとどめておきたいものです。