トゥバ
主にフィリピン中部のビサヤ地方(セブ島とその周辺の島々)で伝統的に作られているココナッツが原料のお酒で、英語ではパームワインと呼ばれています。ココナッツの木の上で樹液を自然発酵させた上、トンゴッグと呼ばれるマングローブの樹皮を入れてさらに発酵と色付けして作られます。発酵してお酒になるのも早いですが発酵が進むのも早いため、スーパーや都市部には流通しておらず、地方の人たちが作って自分たちで飲んだり近所で売ったりしている自家醸造酒です。アルコールは4-5%と低めで、ストレートで飲んだりコーラで割って飲まれることが多く、出来たては甘くて飲みやすいですが数日もすると発酵が進んで酸味が出てくるので、そうなると酢として料理に使われます。酢のトゥバやトゥバをさらに蒸留させてアルコール度数が40%程になる「ランバノック」というお酒は市販もされています。