ホセ・リセール
ホセ・リセールは歴史的なフィリピンの英雄です。
1565年〜1898年の約350年間の長い植民地支配の時代を持つフィリピンの歴史の中で、
19世紀に盛んになった独立運動の中心的役割を担った人物です。
スペイン語やタガログ語、ドイツ語をはじめとする、15か国もの言語を操ることが出来た彼は、
武力を用いずに、文筆活動によって、人々の独立への意思を高めました。
そんな彼の最期は、スペインの統治者に独立闘争の関与を疑われ
35歳という若さで処刑されてしまいます。
マニラには現在、ホセ・リサールの功績を称えた公園(リサール公園)あり、常に衛兵によって守られています。
国のために戦った彼の生き様は、
フィリピンの人達の心に強く残り、その後の独立運動にも引き継がれていきました。
現在では、彼が処刑されてしまった12月30日をフィリピンの祝日とし、
ホセ・リサールの功績を称える日と定められています。