カピス
「カピス」とは何かというと、日本人には聞き慣れない単語なのですが、これは、フィリピン沿岸に棲息している貝の事です。このカピス貝は、加工する事により半透明になり明るく美しい光を放つため、小物、アクセサリー類、インテリア調度品など様々な製品の材料として重宝されています。カスピを使用した製品は、セブのお土産として人気が高く、また、インテリアやアクセサリー等の材料として世界各地に輸出されています。
ところでセブで作られているカスピは、基本的には手作りであるため、温かみがあり、ひとつひとつの製品に独特の味わいが生まれます。製造工程は、貝の選別、水による洗浄、特殊な液体による漂白、天日干しによる乾燥、焼きや色付け、切断と加工など、数多くの工程に分かれており、時間をかけてじっくりと仕上げられていきます。
ちなみにカスピは、大きな工場ではなく、ごく少人数による小さな工場(作業場)で作られています。セブ市から少し足を伸ばせば、カピスの製造工場を見学する事も出来ます。