血盟記念碑
セブ島の南東には、ボホール島という島があります。セブから近いため、セブ島観光をする際に、この島に渡って観光を楽しむ人がも多くいます。ところで、この島の観光名所のひとつとして、島南西のボウルという町の沿岸に建っている「血盟記念碑」があります。
これは1565年3月16日に、スペインの初代総督レガスピと、島の酋長だったシカツナの両陣営の長が会見の場を持ち、友好を誓い合った事を記念して建てられた碑です。つまり、スペイン側とフィリピン側とにおける争いの終結を記念して建立された碑です。
血盟記念碑という名称の由来についてですが、レガスピ総督とシカツナ酋長の両氏は、お互いの腕をナイフで傷つけて血を流し、流れ出た血をワインに注ぎ込み飲み干したという史実に由来しています。なお、この史実から、両者の間には強固な信頼関係が構築された事が推察されます。
ちなみに、血盟記念碑には銅像が建っています。上記のワインを飲み干した時の模様を描いており、数名の家臣に見守られる中、レガスピ総督とシカツナ酋長がテーブルを挟んで、今まさに杯を交わそうとする様子が、重厚な表現によって描かれています。