シニガン
フィリピンの料理を代表するものの一つがシニガンと呼ばれるものです。シニガンは酸味が効いたスープ料理のことで、具材は主に魚介類や肉が使われます。酸味のもととなるのはタマリンドという南国のフルーツです。日本人にはあまり馴染みのないフルーツですが、熱帯地方で栽培される植物で、育つと20m以上にもなります。人通りの多い場所では街路樹として使われていることも多いです。果肉をお湯に溶かし、独特の酸味を生み出しています。
なお、フィリピン国内ではタマリンドをベースとしたシニガンスープの素が市販されており、一般家庭では専らこちらが使われることが多いです。レシピは、具材となる野菜を大きめに切ったら、沸騰した水、またはお米のとぎ汁にスープの素を入れます。その後、煮えにくい野菜や魚介類、お肉などを入れ、中火で10分ほど火を通します。さらに唐辛子を入れると良いかもしれません。シニガンでは煮込む具材は特に決まってはいませんので、オリジナルのシニガンを是非食卓で作ってみてはいかがでしょうか。