カルカル
フィリピンがスペインやアメリカにより統治されていた時代の町並みが残るのがセブ島にあるカルカルという街です。セブ島の隠れたリゾート地プルクラよりさらに車で南へ15分ほど進みますと、次第に巨木のアーケードが迎え入れてくれます。
町並みを彩ってくれるのは、たくさんの木造建築、とりわけ400年もの長きに渡りセブ島のキリスト教文化を支えてきたセイントカセリン教会や築150年にもなる民家、100年前の学校などなどです。そのうち民家については宿泊できる設備が整っていますがオーナーが時々泊まることがありますので実際に泊まれるのはオーナーがいない日となります。ですので、実際に宿泊したいのであればあらかじめ予約をしておく必要があります。
そして、セブ島に鉄道が通っていた時代の跡もカルカルには残されています。それは一般のオフィスビルの近くにあり、駅舎の基礎に使われていたコンクリートや鉄筋の跡、さらには衛星写真をご覧になりますと国道と並行して線路があった痕跡が確認できます。カルカルのもう一つの名物は革靴です。たくさんの靴工場が点在し、この地で生産された革靴はフィリピン全土に流通されます。カルカルサークルと呼ばれる交差点の手前には靴を専門に取り扱っている市場もあります。こちらは巨大な靴のシンボルが目印です。