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大型旅客船でフィリピン国内を旅行しよう

フィリピンは7000を超す群島国家です。現在では格安航空が続々と出てきて、気軽に安く国内を移動できるようになりましたが、島間の移動は昔から船で行われてきました。現在では島と島を結ぶ航路が無数にあり、乗り継いで行けばどこにでも行くことが出来ます。

 

船の利点は安いということと、荷物の重量制限がほとんどないことです。飛行機は安くなってきたとはいえ、まだまだ船に比べて高いですし、何かと出費があります。ゆえに家族での旅行や、引っ越し、帰省の時には船が利用されることが多いです。

 

船の種類も多様で、中距離を結ぶ高速艇・中距離から長距離を結ぶ大型客船・短距離を結ぶ小型ボートやバンカーボート、それに加え、貨物船などにも荷物などと一緒に人が乗ったりします。概して、船での移動は長い時間を要しますが、最近では船も整備されてきて快適な旅を送れるようになってきています。 今回は大型旅客船の実態を見てみましょう。

 



セブでの主な大型客船は、コカリオン・2GO・トランスアジアなどです。どの会社も季節などでプロモーションがでていますので、予定が決まっている人は常にチェックするといいでしょう。

 

大型客船と一言にいっても、部屋のクラスがたくさんあり、予算に合わせた旅がが出来ます。 今回はセブからミンダナオ島までの区間を2GOとトランスアジアで移動しました。

 

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部屋は一番安いカテゴリーのエコノミーです。簡易の2段ベッドにマットレスが敷いてあるのみでクーラーなどはありません。甲板に200台くらいの2段ベッドが置かれており、そのほとんどが埋まっていました。

通路は大量のに荷物でふさがれて、蒸し暑い空気が漂います。オープンエアーになっているものの窓が小さいため、室内は家内暑いです。

ゴキブリも多く、話し声やテレビの音、音楽などで騒がしいため現地に慣れている人でなければオススメは致しません。

 

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こちらはスタンダードな部屋です。大部屋にマットレスが敷いてあるだけのシンプルな部屋ですが、クーラーが効いていますので大勢の中寝るのが苦手でなければある程度は快適に過ごせるでしょう。

 

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写真の右側はクーラーの効いた個室になっています。個室の中にいくつか2段ベッドがあり、グループの人にはちょうどいいです。

 

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2GOにはホテルのような施設もあり、カウンターで受け付けを済ませ、部屋に行きます。部屋は通常の中級ホテル並みの設備です。

 

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船内には宿泊施設だけでなく、娯楽施設もあります。長旅の疲れを癒せるマッサージさえあります。人によっては丸一日船に乗っている人もいますのでそのような人にとっては気分転換にもなり最適です。

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ジュースやお菓子、カップラーメンなどの軽食も充実しています。

 

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フィリピンというお国柄、船の中にもお祈りが出来る部屋があります。航海の無事を祈る人が多いようです。

 

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レストランや食堂も充実しております。

 

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フィリピン料理のセットメニューやパン・カップラーメンなどの軽食が売られています。夜遅くまでやっていますので小腹が減った時などにちょうどいいです。

 

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もちろんお酒を楽しめるバーカウンターもあります。通常より割高ですが、波に揺られながら飲むお酒は格別です。

 

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フィリピンの娯楽であるカラオケもあります。大型旅客船は長距離を運航するので、時間を持て余すことがあります。そういう時にカラオケで気晴らしが出来ます。日本では珍しい光景です。

 

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日本人以上に携帯に依存しているフィリピン人にとって、電源を確保することが非常に大切です。エコノミークラスですと各ベッドにはコンセントがありませんので、レストランなどに設置されている充電ボックスを使用します。5ペソ(12円)で10分充電できます。しかし、日本のようにカバーされておらず、誰でも持っていける状態なので、充電している人は見張るように周りにいなければいけません。

 

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セブから大型旅客船に乗った際には是非甲板に出てみてください。セブ市内のきれいな夜景を見ることが出来ます。トップスからのセブの夜景は有名ですが、海から見る夜景も素晴らしいです。出発からセブを離れるまでは多くの人が甲板に集まります。

 

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船内でさまざまな人間模様を見ることが出来ます。飛行機とは異なり、自由度が高い船では人によって音楽を聴いたり、ゲームをしたり、雑談したり、チェスをしたり、ひたすら寝たり、カラオケをしたり、景色を眺めていたり、テレビを見たり、勉強したり、と過ごし方が変わります。船内は暑いとはいえ公の場で裸になるのもフィリピン流です。また、人だけでなく、豚や鶏なども乗っています。

 

(ヤス)

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