セブ島はシヌログ祭りやロスキロス祭りなどカラフルで活気のあるお祭りが多く行われていて、毎年多くの観光客を呼び寄せています。
フィリピンで行われるお祭りのほとんどはカトリックに関連するものがほとんどで宗教色が強いもの。
でもセブ島の隣に位置するオランゴ島では聖人である、ビンセント・フェレール(St.Vincent Ferrer)を祝いながら、男性は女装をしたり、鶏や子猫、カエルをお互い戦わせるフリをしたり、牛糞が入った肥料などを持ち歩きながら「ピザハット!ピザハット!」と叫ぶ狂気に満ちたBaliw-Baliw Festival(バリウ-バリウ・フェスティバル)があるという事はご存知だったでしょうか?
セブ島のシヌログ祭りとはまた違ったお祭りなので、どんな感じなのか見てみましょう!
セブ島といえば観光地やビーチの他にも毎年1月の第3日曜日に行われるシヌログ祭りなどが有名で、日本を含む世界各国の観光客がこのお祭りを見るためにセブ島へ来ています。
フィリピンで行われるお祭りはどれもキリスト教のカトリックを祝うものがほとんどで、聖人やイエスキリスト、マリアなどを祝いカラフルなパレードなどが行われています。
しかし、セブ島の隣の島であるオランゴ島(Olango Island)ではカトリックの聖人であるビンセント・フェレール(St.Vincent Ferrer)を祝いながらも男性がビキニやブラジャーなどの下着に身を包んだり、木で出来た男根を持ち歩いたり、ハロウィンで着る様なマスクを被ったりと、とにかくランダムで狂気に満ちたBaliw-Baliw Festival(バリウ-バリウ・フェスティバル)が毎年5月に行われているという事をご存知だったでしょうか?
お祭りの名前でも使用されているBaliw(バリウ)というのはフィリピン語で「狂った、おかしな」という意味。このお祭りが行われているオランゴ島、サン・ビンセンテ地区(Brgy.San Vincente)は14世紀に居たとされる聖ビンセント・フェレールから取られています。
このお祭りの正式なルーツは知られていませんが、この島には以前多くの異教徒が住んでいた事もあり、宗教や考えの違いによって普段の生活に出てくるお互いの闘争が説明しづらいという問題がありました。
先住民らは、禁戒であるものを自ら表現する事で神から許しを得るという儀式が19世紀頃に始まったというのが、このお祭りのルーツであると言われています。
19世紀から始まった宗教を祝うこのお祭りですが、卑猥な表現と聖ビンセントに対して無礼であることから、1970年当時フィリピンの司祭に5年間ほど禁止されましたが、次に就任した司祭が島民を良く理解した事で再び解禁となりました。
このお祭りが開催される正確な日は解っていませんが、毎年5月中旬頃に行われ、お祭りに参加する住人たちはカラフルな衣装に身を包み、男性は下着やドレスなど女性を行い、肥料にケチャップを載せて「ピザハット!ピザハット!」と言いながら歩き歩いたり、バンカーボートの上で踊りながら聖ビンセントを祝います。
オランゴ島と言えば、野鳥などを見る事が出来る自然保護区がある事で有名なため、静かなイメージのある島なのですが、このバリウ-バリウ・フェスティバルは一年の中で一番盛り上がる事で知られているのです。
そのお祭りの狂気さや盛り上がりにビックリしてしまいそうですが、意外とあまりと知られていないお祭りでもあります。少しずつセブ島以外にも知名度が上がってきているので、その盛り上がりも年々と上がってきているようです。
もちろんカトリックじゃない方やオランゴ島の住民でなくても参加する事が出来るお祭りなので、機会があればチェックしてみると良いかもしれませんね!
(MIKIO)
[Source: Zerothreetwo - Men Wearing Women’s Clothing at Baliw-baliw Festival in Olango ]
[Source: SunStar Cebu - Olango revelers ‘go mad’ in centuries-old festival ]
[Photos: the world, through my viewfinder… - Baliw-Baliw of Olango via Zerothreetwo ]