前回の記事で筆者はセブ島南部アルコイを訪れたお話をご紹介しましたが、その帰りにランチを食べました。場所は中部カルカルとダラゲーテの中間あたりのエリアです。この辺りの道はかなり長い間海沿いが続くのですが、突然ローカルレストランが連なるエリアが現れたので今回はここでランチとしてみました。その様子をご紹介します。
下の写真を見ていただくとわかると思うのですが、全く同じ建物が道沿いに連なっています。写真奥がオスロブ方面、手前がカルカルです。このようなレストランが10件程立ち並んでいました。
今回はその中で、最もカルカル側にあったこのレストランを選びました。近辺には広場があり、何台も車を停めることができます。まるで日本の高速道路にある、パーキングエリア・サービスエリアのようですね。
各レストランではローカルフードが提供されているのですが、それぞれ若干違うメニューがあり、チキンのグリルを出している店や野菜中心など、店長さんたちの工夫が見て取れました。
筆者たちが今回入店したレストランにあったのは、ビネガーや醤油などの調味料コーナーです。セブでは一般的に味の濃いものが好まれる傾向にありますが、このレストランは野菜や海藻中心の場所なので、あまりにも味を濃くしてしまうと素材の味がわからなくなってしまいます。そのためこのように、お客さんそれぞれの好みで味付けを調整できるようにしてあるのです。
瓶に入っているのはビネガーで、唐辛子が入っているのでやや辛味があります。これらには複数の種類がある他、唐辛子にプラスして薬味が入っている場合があるので、ビネガーの中でも好みが分かれるようです。
また醤油や、カラマンシーなどの定番の調味料なども置いてあります。
こういった調味料コーナーが用意されているレストランは意外と珍しく、通常は調味料が適当に置いてあり小皿がない、もしくはそもそも外に出ておらず頼まないと出てこないなどなので、このレストランはとても親切だと思います。
今回は同行してくれたドライバーの方と一緒に食事を取りました。少し逆光になってしまいましたが、左手が全て海なので海風が入り込んできてとても心地良いランチタイムとなりました。また2人で十分な量を注文して、ドリンクを1人1本頼んでも84ペソ(約200円)と激安だったのもおすすめポイントです。
今回食べた中で印象的だったのはセブの言葉で「グソ」と呼ばれる海藻サラダです。
見た目はゴツゴツしていますが、海藻特有のコリコリとした歯ごたえが楽しいメニューです。セブの海藻料理は、ローカルになると真水で洗わず、取った後きれいな海水で再度洗うそうです。そのため食べてみると海水の味が少しするので、とても新鮮な感覚を味わうことができます。
また写真の半透明の海藻は、実はプラスチックの原料としても使われるものだそうです。同行してくれたドライバーさんによると、カップや皿などのプラスチック製品はこのグソを溶かしたりなど加工して作られるとのことでした。
セブ市内のレストラン等ではなかなか新鮮なものを見かけないので、通りかかった際には是非立ち寄ってみてください!
(タク)