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[インタビュー] セブ島で国際空手トーナメントを開催する日本空手協会(JKA Asia Pilipinas)にフィリピンの空手について聞いてみた!

リオオリンピックが大変盛り上がっていますよね!日本人選手も記事を書いている時点でメダル合計33個取得しており、最終日までどうなるかまだ気になる所です。

1964年に開催された東京オリンピックでは柔道が公式種目に追加され、日本が誇るスポーツになっていますが、2020年に開催される東京オリンピックでは新たに空手道が追加されるようになりました。

空手道は色々な流派や団体がある中、古くからある日本空手協会(Japan Karate Association)がフィリピンにも設置されており、国内でセブ島が1番規模が大きいということはご存知だったでしょうか?

今回、フィリピンの団体であるJapan Karate Association – Asia Pilipinas Incに伺い、道場の師範にインタビューする機会があったので、色々聞いてみました!



柔道、剣道などの日本発祥のスポーツが海外でも盛んに行われていますが、空手道も人気のあるスポーツの一つです。

元々、15世紀頃に沖縄で発祥されたと言われており、明治初期では「手(ティー)」または「唐手」と呼ばれており、大正以降は船越義珍によって日本本土に急速的に広まります。

船越氏は松濤館流という流派を開祖させ、のちにその流派は日本空手協会(JKA)を結成。世界に日本の空手を広げるべく、海外指導員を送り出しました。フィリピンも1960年代後半に上陸し、セブ島が日本空手協会のフィリピン団体であるJapan Karate Association – Asia Pilipinas Incが設立。

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JKA-Asia Pilipinasは唯一日本の本家と繋がっている空手団体。道場はセブ市内のラモス地区にあり、子供から大人まで多くの生徒達に空手を教えています。

また2年おきに国内大会、5年おきに空手の国際大会が行われているのですが、2016年の9月23日に第2回 Atty.Augusto W. Go杯が行われるということで、師範のAntonio Deluvio(アントニオ氏)からフィリピンのJKAについて色々聞いてみました!

Q. 9月に行われる空手トーナメントについて教えて下さい

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A. 今までに28回もの国際大会をここフィリピンで開催されましたが、2016年9月23日に行われるトーナメントが第2回 Atty.Augusto W. Go杯 国際空手大会になります。

大会の名前になっているAugustoと言うのはフィリピンの日本空手協会の会長です。第1回目は5年前に行われ、今回はセブ市内にあるニュー・セブ・コロシアム(New Cebu Coliseum)で開催され、日本やニュージランド、ベトナム、サウジアラビアなどの空手チームを招待した国際大会になります。

この大会を開催する目的の一つとして、世界に散らばる日本空手協会のメンバーを集めて、選手同士の交流、そしてセブやフィリピンでの空手の認識を高めるためです。

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黒帯限定の大会で、大人であるシニアブラックベルト、中高生向けのジュニアブラックベルト、そしてチルドレンカテゴリの試合を予定しており、個人戦と団体戦で型と組手で競い合います。

フィリピンの日本空手協会ではこのような国際トーナメントを5年おき、国内トーナメントは2年おきに開催されているのですが、年々その規模が大きくなっており、今回開催するイベントもさらに大きくなるので、とても楽しみです。

Q. フィリピンまたはセブ島での空手の認識は高いのですか?トーナメントはどのような盛り上がりでしょうか?

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A. ええ。時は1969年、フィリピンの海外指導員として派遣された高橋正徳氏は当時、柔道や空手など色々な格闘技が出来る現地の生徒を少人数居ました。

高橋氏は「一度に色々な格闘技を取得できるわけがない。空手道のみに絞りなさい」と生徒にアドバイスしJKAアジアフィリピンが設立されました。当初はコロン地区に道場がありましたが、後にガイサノ家によって土地が買収され、今はガイサノメインモールになっています。

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やがてフィリピンの空手はセブ島、ミンダナオ島そしてルソン島にも広がっていき、セブ島はフィリピンで1番大きくなりました。そのため、フィリピン人の多くは空手の事を知っていると思います。

トーナメントに関してはやはりフィリピン選手以外も参加することになるので、試合中の観客は選手に対して声援を送るなどして、とても盛り上がります。中でもチャイルドカテゴリは自分の子供の親などが応援するので人気ですね。

Q. 日本にある空手協会と、フィリピンの空手協会の活動などは同じなのですか?

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A. はい、私たちは松濤館流という日本で古くからある空手流派です。セブ島などでもいくつか空手の団体はあるのですが、ここが唯一日本とのコネクションがある団体になっています。

トレーニングや昇級試験などは日本と同じになっていますが、一つ違うのが日本よりも1段高く設定してある所です。これはフィリピンの指導員である高橋氏が日本より強い空手選手を生み出したいと考えているからです。

またJKAアジアフィリピンでは高橋氏による「人格完成に努むること」という道場訓を掲げています。

空手は使い方を誤れば他人に危害を与えてしまう可能性があるため、練習を通して正しい空手の取得や、相手を尊重するなど人格を完成させるように生徒に伝えていました。これは今でも同じことです。

Q.ということは、日本のものよりも難しくなっているということですか?

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A.そうですね。スタンダードを高く設定してあるため、ここで黒帯を取得するのはとても難しくなっています。私は大阪の昇級審査に行ったことがあるのですが、その時に参加した選手はどれも簡単に黒帯を取得できていたので、驚きました。

その時に私達の茶帯の選手も審査を受けたのですが、審査員は茶帯なのに黒帯選手のような動きをしていたので、これには審査員もビックリ。フィリピンを指導した高橋氏はフィリピン人生徒を大変誇りにしていましたね。

私たちは日本をスタンダードと考え、それより先を目指そうと思っています。

Q.このようなイベントを通してフィリピンの日本空手協会は何を目指しますか?

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A. 1番の目的はもっとフィリピンの空手選手を生み出して、将来的にオリンピックに出場できればと考えています。

柔道が1964年の東京オリンピックに追加されたように、2020年の東京オリンピックでも空手道が正式な種目になったので。ただ、JKAの他にもWKF(世界空手連盟)があるのですが、若干のルールの違いがあるため、国際オリンピック協会(IOC)はこの2つの団体が上手くルールが統合できればと検討しています。

 

また今回のトーナメントで協賛(スポンサー)してくれる個人や会社を募集中とのことです。

スポンサーになることでイベント中に掲載されるターポリンなどにはロゴを付け足すことが出来るだけではなく、パンフレットの配布物もあるのでそこに広告を入れることもできるそうです。

このトーナメントにスポンサーになってみたいという方は直接JKAに英語でメールを送るか、日本語で問い合わせたい場合はエキサイトセブの下記メールアドレスから送っていただければ良いですよ!

JKAフィリピンのメールアドレス(英語):
jka_hqs@yahoo.com

エキサイトセブのメールアドレス(またはお問い合わせフォームから):
info@excitecebu.com

9月のトーナメントが楽しみですね。フィリピン人選手もなかなか強いので、見る価値はあると思います。機会があればこのトーナメントをぜひチェックしてみてくださいね!

(MIKIO)

 

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