日本の観光雑誌やテレビなどで紹介されているセブ島は主にマクタン島とセブ本島の二つを指すことが多く、マクタン島はリゾート、セブ市はショッピングやビジネスなどのイメージを持っていると思います。
セブの入り口はマクタン国際空港にあって、買い物やアクティビティを楽しみたい場合はセブ島に行く必要があるので島を行き来することになるのですが、ここ数年のうちに車の数が増えたことで橋が2つあっても渋滞にはまってしまうので、それの解決策として新しい橋の建設が検討されていました。
2017年の3月2日からマクタン島のコルドバ地区からセブ市をつなぐ、第3の橋であるセブ–コルドバ・リンク・エクスプレスウェイ(Cebu-Cordova Link Expressway:CCLEX)の建設が開始されました。
その昔、セブ島とマクタン島はフェリーまたはバンカーボートでのアクセスしかできなかったのですが、1972年にマンダウエ-マクタン橋(Mandaue Mactan Bridge)、通称オールドブリッジが開通したことで車での移動が可能になりました。
しかし、交通量が増えたことにより1999年にはマルセロフェルナン橋(Marcelo Fernan Bridge)通称、マクタン大橋またはニューブリッジが開通し、現在では2本の橋が2つの島を繋げています。
それまでしばらくはこの2つの橋で全然問題は無かったのですが、ここ数年のうちにフィリピンでの暮らしが良くなってきたという事と、今までに比べて車を購入しやすくなってきた事でさらに渋滞がひどくなり、橋の上だけではなく近辺の交差点で渋滞が目立つようになりました。
通常の交通量であればマクタン国際空港からセブ市内に入るまで45分程度しかかからない所が、ピーク時だと1時間半掛かるので、それの解決策として新しい第3の橋の建設が検討されていました。
数年の計画を経て、ついに2017年の3月2日からセブ–コルドバ・リンク・エクスプレスウェイ(Cebu-Cordova Link Expressway)、通称CCLEXの建設がスタートしました。
建設はMetro Pacific Investments Corp. (MPIC)の子会社である、Metro Pacific Tollways Development Corp. (MPTDC)が270億ペソ(約613億円)の建設費と5000の人員を投じて、3年かけて建設される予定だそうです。
MPTDC、MPICの会長であるパンギリナン氏は現地新聞のPhilstarのインタビューに対して、「新しい橋を建設することは、これから私たちが辿りつこうとする未来を象徴するだけではなく、同時に私たちが持っている今の進歩を見せることができたらと考えています」と答えています。
この新しい橋は総距離8キロにもなり、渋滞の緩和や空港へのアクセスがさらに簡単になって行くようになると予想されています。ちなみにこの橋の着工式ではドゥテルテ大統領の姿も見られました。
セブ島ではバスシステムが数年のうちに提供されたり、モノレールの計画などが出てきており、新しい橋が開通することでさらにセブ島での暮らしが良くなると良いですよね!
(MIKIO)
Source/Photos: Philstar
Additional Photos: Storm Crypt(2),