似て非なるもの、でも意外と美味しいのがジャパニーズフード。
フィリピンではとんかつやラーメン、お好み焼きなどここ数年色々な日本料理のブームになっていますが、日本人が多く滞在している事もあり、かなり前からフィリピンでは日本料理が浸透していました。
本格的な日本料理を提供しているレストランも多く、日本と変わらないメニューを食べることが出来ますが、通常のレストランより高めになっており、なかなか現地の人達には手が届かない料理でもありました。
しかし、本来の日本料理とはちょっと違う現地の味にアレンジされたジャパニーズレストランが出てきたことで、お手軽な価格で楽しめるようになりました。今回紹介するTokyo Tokyo(東京東京)というレストランもその一つ。
SMシーサイドシティモールで見つけることが出来たので、どんな感じなのか見てみましょう!
Tokyo Tokyo(東京東京)は1985年、マニラのマカティ市内に当時本格的な日本料理を提供しているレストランが多い中で、フィリピン人向けにアレンジされたメニューを提供することで、次第に人気が出てきたレストランになりました。
マニラを中心に展開しているため、SMモールやアヤラモールなどの商業施設で多く見つけられる、ファーストフード式のジャパニーズレストランとして認識されるようになったものの、セブ島を含むビサヤ諸島ではこれまでに展開が行われませんでした。
しかし、2014年にセブ島の埋立地エリアであるSRPにセブ島最大のモール、SMシーサイドシティモールがオープンした際に、Tokyo Tokyoも登場したのです。
今回紹介するTokyo TokyoはSMシーサイドシティモールの1階(Lower Ground floor=LG)のマウンテンウィングエリアで見つけることが出来ます。バーガーキングの向かい側にあるので、すぐに見つけられると思います。
ブランドカラーが赤と白、黒の3色が使われており、内装もコントラストの強いデザインになっていました。
オーダー方法はカウンターに行って先に払う、ファーストフード式のものになっています。カウンター側にはデザートや、巻物、サラダなどもあるので、追加でオーダーすることが出来ます。
Tokyo Tokyoではメニューの入れ替わりが多いのですが、今回訪れた時はトルティーヤの軽食、ラーメン、丼物、弁当、焼きそばなどのメニューが用意されていました。
メニューもとてもシンプルで、仮にラーメンをオーダーする際はラーメンの名前ではなく、チキン、ビーフ、シーフードなど中に入っている食材から選ぶ形になっており、日本料理に馴染みのない現地の人達でも感覚でオーダーが出来るのが良いところ。
今回筆者は丼物にすることにしました。手前にあるのが、ビーフペッパー(Beef Pepper)。奥にあるものが親子丼になっています。
ちなみに丼物はアラカルト、ドリンク込み、もう1品込みとでそれぞれ価格が変わってきますが、アラカルトでも安くて100ペソ(約223円)、セットメニューで一番高いものでも215ペソ(約480円)になっているので、良心的な価格になっている感じがしました。
ビーフペッパー丼はペッパーランチのペッパーライスをイメージした様なメニューになっています。
味の強い甘辛のタレにコーンとビーフが入っていました。そのまま食べると辛めのタレに味を全部持っていかれるので、ペッパーライスと同じように混ぜて食べるのがオススメです。
味は美味しかったですが、濃い味付けになっているのでセットメニューで一緒についてくる味噌汁に少し助けられました。味噌汁はスタンダードな感じで美味しかったです。
親子丼は通常の煮込んだ鶏肉を卵とじしたものではなく、唐揚げを卵とじしたものになっていました。
そのため味は非常に濃くなっており、一緒に入っているタマネギは醤油に長く漬けられているのか、色が真っ黒になっていました。
口直しにオススメなのがコーヒーゼリーです。単品でオーダーすることも出来ますが、筆者はセットメニューを頼んだので、デザートが付いてきます。
2つの層になっており、上の部分がミルクで下の部分がコーヒーゼリーになっていました。ミルクの部分がもう少し液体になっていたら良かったと感じましたが、これはこれで美味しかったので、訪れる際は合わせてオーダーすると良いかもしれません。
店内では渋谷のスクランブル交差点や富士山が描かれたポップな絵があり、他のジャパニーズレストランとはまた違ったオシャレなイメージがあって面白かったです。
ショッピング後の休憩や、あまりお金をかけずに日本の料理を食べてみたいという方はぜひチェックしてみてはいかがですか?
(MIKIO)