今のフィリピンを語る上で欠かせないテーマの1つが「LGBTQ+」です。
日本でも「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)」については認知が広まり、聞きなれた言葉になりつつありますが、「Q+」についてはまだまだ知られていません。
「Q」は「Questioning:クエッショニング」で、自分の性的志向や性別認識に疑問を持っていたり、迷ったりしている人達のことを言います。
「+」は、無性愛者や全性愛者などその他の性を持った人達を表していると言われています。
そんな「LGBTQ+」の祭典が、世界的に行われるのが6月です。
6月は「Pride Month」と呼ばれ、各国で大々的なイベントが行われたりします。
フィリピンのマニラでも同様に、マリキナという都市で大規模なイベントが6月30日に行われました。
7月に入り、地元メディアでは、メトロマニラの「Pride March」は東南アジアで最も多い2万5000人が参加したと報じられました。
https://twitter.com/phnews_takuseki/status/1016265386034061313
マリキナの有名なモニュメントは、「 LGBTQ+」をイメージした虹色にライトアップされていました。
当日は朝からイベントが始まり、午後からマリキナの街を「LGBTQ+」の人達が歩くパレードが行われました。
レインボーの旗や弾幕を持って歩いたり、各々の性を表現してパレードに参加していました。
会場内でもレインボーグッズが売られるなど、公式グッズも人気となっていました。
イベントはパレードが終わった後もステージで、歌やダンスのパフォーマンスがあったり、会場内で自由に交流しあったりと夜遅くまで続きました。
フィリピンの街中やショッピングモールなどでは、バクラ(オネエ)と呼ばれる人と日常的に接する機会があります。
日本とは違い、フィリピンでは普段の生活で多様な性を持った人と接することが自然であり、周りの人達も寛容に受け入れています。
一方で、同性婚を合憲にすることには国民の6割以上が反対するなど、宗教との絡みからまだまだ思想や制度的な理解が追いついていない部分もあります。
今後のフィリピンの「LGBTQ+」動向についても注目が集まっています。
ぜひ今のフィリピンを知るのに「LGBTQ+」について理解を深めてみてはいかがでしょうか?
(TAKUSEKI[@tac_uitl])