フィリピンではギャンブルを忘れてはいけません。もちろん、ギャンブルは嫌いという人もいますが、多くのフィリピン人はギャンブルが好きです。
都会から田舎までどこでも賭け事を含んだゲームが行われています。ギャンブルといってもホテルで行われるカジノの様な豪華なものから、街の中や村の中で行われる単純で簡素なものまで様々です。
今回は、ホテルの中にあるようなカジノとはひとあじ違う街中ギャンブルをご紹介したいと思います!
街中ギャンブルは夕方くらいになると、どこからともなく人が集まり、熱い戦いが始まります。
客は男性が多いですが、若い女性やお母さん世代の女性も見かける事ができます。子どもたちも集まりますので、とにかく盛り上がります。ギャンブルといっても色々な種類があるので今日はそのうちのいくつかをご紹介したいと思います!
1つ目はピンポン。中央にトランプの9、10、J、Q、K、Aの6つの模様をしたマスがあり、3つのピンポン玉をマスの上につらされている巨大な漏斗のようなものに投げ入れます。
客はピンポン玉がどこに来るか予想して賭けます。賭けた模様のマスに1つピンポン玉がとまれば2倍、2つなら3倍、3つなら4倍になって返ってきます。
基本的には2分の1で当たるので遊び感覚で楽しめます。僕も始めは遊び感覚で住民の方に交じって賭けていたのですが、次第に熱くなり後々後悔をしたという経験が多々あります。
賭け方などは決まっておらず、それぞれのやり方・気分で賭けることが出来ます。
少額でゲームを楽しむ人、大きく賭けて生活のたしにする人。大体20ペソ(約50円)から100ペソ(約220円)位が賭ける相場の様ですが、時には500ペソ(約1100円)や1000ペソ(約2200円)を賭ける強者もいて驚かされます。
とにかく大いに盛り上がるので、そんな熱気の渦に身を投じてみると何とも言えない高揚感を味わう事が出来ます。ただ、あまり熱中しすぎは危険です。スリなどの犯罪もあるので程々にしておくと良いでしょう。
2つ目は子どもバージョンの色合わせ。ここは仕切っているのも子どもなので非常にかわいらしいです。6色に塗られたサイコロを転がし、どの色が表になるかをかけるゲームです。
子どもらしく、賭ける額は1ペソ(約3円)から5ペソ(約12円)程度。学校帰りの子どもが寄り道をして、お小遣いを増やそうと遊んでいました。
以前、僕も遊びでやっていた時に偶然勝ちが続いて大勝ちしてしまいディーラーの子どもを泣かせてしまった事があります。もちろん、最後に全額返しました。
3つ目はビンゴです。日本だとビンゴは宴会などのゲームで当たると賞品がもらえるというものだと思い浮かぶ方も多いと思いますが、フィリピンではお金がかかった真剣勝負なのです。
ビンゴについては又、後日機会があれば詳しくお話ししたいと思います。
4つ目はマージャンです。これは日本でもなじみのあるゲームだと思います。
村の中を歩いていると、どこからともなくジャラジャラと音が聞こえます。音の方に向かうと、シンプルな家の軒先に立派なマージャンがあり、そこでお金をかけながらマージャンを楽しんでおります。昼から行われる大人の娯楽です。
最後は闘鶏です。ローカルギャンブルの代表として有名で、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
手塩にかけた鶏を持ち寄り、足にナイフをつけて一対一で戦わせます。どちらが勝つのかに賭けるという単純なものですが、賭け事ということを抜きにしてもひとつの娯楽にとして十分楽しめるでしょう。
闘鶏場の雰囲気は異様そのもので私たち日本人は圧倒させられますが、鶏の激闘には興奮を覚えると思います。
今回は数多くある街中ギャンブルの中からいくつかをご紹介しました。
しっかりと注意し、安全を第一に考えれば観光客でも十分楽しめるかと思います。しかし、はじめて行く場合はフィリピン人の友人と一緒に行く事をお勧めします。
ご紹介した街中ギャンブルは娯楽の少ない生活のなかの一種のガス抜きなのかもしれません。言うまでもなく、明るく毎日楽しそうに生きているローカルの人も多くの悩みとストレスを抱えながら生活をしています。
スリルを味わいながらストレスを発散する、このようなストレスの発散場があるからこそ、フィリピンの人々は明るく生活できるのかもしれませんね。
(ヤス)