日常を生活する上で電気、水、ガス、どれもなければ困ってしまうものですよね。そんな中でも、今回はセブ島の停電の際の風景に関して、ご紹介致します。
日本でもたまに停電は起こるとは思いますが、あまり多くない印象があります。稀に起こったとしても各家庭でのブレーカーが落ちたりということも含めてもあまりないですよね。でも、ここセブではよく起こります。頻度でいうと1か月に1回、時には2週間に1回くらいです。しかも大体の停電が広範囲で停電になります。
するとどうなるでしょうか。自家発電のお店が少ないためか、街は真っ暗になり、各家庭や売店ではみんながある物を使います。そうです、ロウソクです。
一番簡単に火をおこしてそれを保てるロウソク、これが店先では並ぶのです。
停電が起こった際は、一瞬多少のざわつきはありますが、その後すぐに、また停電かというような感じで各々ロウソクにあかりを灯したり、電池式の懐中電灯の様なものを取り出したりします。
その停電の中で、フルーツ屋さんも例に漏れず、ロウソクを並べていました。するとどうなるでしょう。とても原始的で、なんだか不思議な空間に居るような気分になりました。真っ暗な中で色鮮やかなセブのフルーツが光り出すのです。
こんな中でもロウソク数本の明りだけで、何事もないようにお店を空けています。
筆者は普段マンゴーを買う際は、その場で切ってもらい、その場で食べて帰る事がよくあるのですが、「普段奥で切っているけど、今日は停電なのでできない」との事でした。それはそうですね、マンゴーと間違えて指を切られてしまっても困りますからね。
このような状況でも特に気を留めたりイライラしたりすることもなく、いつも通りに店開いている人たちはすごいなと感心しました。
そして最後に、セブで夜の時間帯に停電が起こると一つ嬉しいことがあります。何だと思いますか?街が停電で電気を失う、街灯もお店の明かりも最小限のものになり、地域によっては本当に街が真っ暗になります。
その時に、ふと空を見上げると、ただでさえ多くの星が見えるここセブの空が、いつも以上に星でいっぱいになります。普段は街の明かりのせいで見えない星も、この時ばかりは見えるのです。
みなさんももしセブで停電を経験することがあれば、懐中電灯等を持ちしっかりと安全を確保しながらも、外に出て空を見上げてみると、普段とはまた違ったセブの夜空に出会えるかもしれません。
(issei)