メトロマニラ・マニラ市内、リサール公園から徒歩圏内に
イントラムロスという歴史と趣のある街があります。
イントラムロスは、スペイン植民地時代が始まった16世紀に
スペイン人がフィリピン統治の拠点とした城壁都市。
第二次世界大戦中に、フィリピン全土でアメリカ軍と日本軍の
激戦が繰り広げられた中で、終盤の1945年にイントラムロスも
激戦地となり、12個あった教会はほとんどが破壊されました。
現在でも、バロック様式の教会や石畳の道路などが残っており、
スペイン統治時代の面影が感じられる街です。
本日は、イントラムロスで絶対訪れていただきたい教会
2つをご紹介します。
イントラムロスの一番の大通りGen Luna Streetをリサール公園から
真っ直ぐ進むと大きな教会が姿を現します。
このマニラ大聖堂は、第二次世界大戦中のマニラの戦いで
破壊されましたが、1954~1958年にかけて再建され、
今の姿となりました。
フィリピン国民の80%が信者と言われる
カトリック(Roman Cathoric)の教会で、
昨年ローマ法王がマニラに訪問された際には、
このマニラ大聖堂でミサをされたほど、
フィリピンで最も重要な教会と言われています。
教会前を見ると何ともオシャレな真っ白なオープンカーが
止っていました。
教会の中を覗くと・・・
広ーい教会の中で結婚式の余興が行われていました。
ステンドグラスが非常に美しく、結婚式前でありながら、
歴史ある重厚な雰囲気を醸し出していました。
サン・アグスティン教会 (San Agustin Church)
サン・アグスティン教会は、1587年に建設開始、
1607年に完成したフィリピンで最っとも古い教会と言われています。
マニラ大聖堂が被害を受けた大きな地震や第二次世界大戦の爆撃にも
耐え、そのままの姿を残すことが出来た奇跡の教会。
1993年には名誉である世界遺産にも登録されました。
入り口の横をふと見ると・・・シーサーの親子がいました。
日本人からの寄付か何かでしょうか。
中に入ると、こちらも結婚式が行われていました。
大きさはマニラ大聖堂よりも小さいですが、
色合いが美しくマニラ大聖堂が重厚な感じがする一方で
サンアグスティン教会は明るく白い小鳥が飛んでいるような
イメージがする教会でした。
12月3日土曜日に訪れましたが、どちらも結婚式。
実はこの2つの教会は、カトリック教徒にとって憧れの
ウェディング会場となっているようです。
参考までに値段を聞いてみると、
マニラ大聖堂は42000ペソ(=約97,000円)
サンアグスティン教会は29000ペソ(=約67,000円)
と日本人にとっては格安!と思える価格ですが、
フィリピン人にとっては最高級ウェディング会場の
ひとつだそうです。
ちなみに、フィリピンでは離婚が法律で認められていません。
昨日拝見した2つのカップルも末永く幸せでいられますように。