メリークリスマス!*
クリスマスが1週間後に近づいてきて、
街はすっかりクリスマス気分で、
ショッピングモールは行列が出来ています。
今年7月、フィリピン人の友人にめでたく子供が生まれ、
4~5ヶ月でキリスト教カトリック派の洗礼を受けるので、
ゴッドマザーになって!と言われました。
「ゴッドマザー?!」
何だかすごい響き!だけど、大切な友達だから、やります!
とあまり訳も分からず引き受け、ついにやってきた昨日。
もっとフィリピンを知ることが出来た気がするので、ご紹介します。
国民の90%以上がキリスト教徒と言われるフィリピンでは、
キリスト教同士のカップルに出来た子供は赤ちゃんのうちに
洗礼を受けさせるのが、常識となっているそうです。
この洗礼行事を英語ではBaptismal (バプティズマル)
タガログ語でBinyag(ビニャグ)といい、教会で行われます。
そして、子供が洗礼を受ける時には仲の良い友人に
ゴッドファザー・ゴッドマザー(タガログ語で男性はニノン、
女性はニナン)になってもらいます。
私のゴッドマザーデビューは、マニラより1時間半ほど南に下った
カビテ州ダスマリニャスにある教会でした。
何とも深い歴史が感じられる風貌です。
朝8時。
教会には、白い服を着た赤ちゃんたち(10組ほど)と
その両親、ゴッドファザー・ゴッドマザーが集まり、
席に座っていました。
ゴッドファザー・マザーは一人の子供につき、
3~5ペア(合計6~10人)が平均と言われているようです。
神聖な雰囲気の中、牧師さんが、神様が与えた
赤ちゃんへの命の尊さ、ゴッドファザー・マザーの責任について
を1時間ほど語ったあと、赤ちゃん一人ずつ前に出て、洗礼を受けます。
私のゴッド・チャイルドとなった友人の子供はすっかり
眠ってしまっていましたが・・・
頭に牧師さんが聖水をかけます。
(起きない・・・)
その後、ゴッドファザー・マザーはキャンドルを持って
お祈りをし、ゴッドファザー代表とゴッドマザー代表の
二人が赤ちゃんに白い服を着せます。
これで、赤ちゃんもすっかりキリスト教徒!
大人になってから、自分の意思で宗教を変えることは可能
だそうですが、言葉も話さない赤ちゃんの頃に親が宗教を決める
というのは日本人にはあまりないおもしろい感覚だなぁと
思いました。
クリスマスには、ゴッドファザー・マザーのもとを子供が
毎年訪れ、お年玉のような感覚でお金をあげるのが慣習に
なっていますが、
金銭・物のプレゼントよりも大切なゴッドファザー・マザーの
責任は、子供に知恵や良識を与えることだと牧師さんは
おっしゃっていました。
第二の母として、健康的で幸せな子に育つように、
努めたいと思いますので、よろしくね、赤ちゃん。
教会での洗礼行事のあとは、お食事パーティー!
自宅でするパターンも多いようですが、今回は豪華に
レストランでお食事!
ゴッドファザー・マザー以外の友人や親戚も大勢集まり、
赤ちゃんの洗礼を祝いました。
こんなに多くの人に祝ってもらえて、幸せな赤ちゃんですね!
フィリピンの文化の節々にキリスト教の影響がありますが、
また新しい文化を知れた貴重な経験になりました。