先日ご紹介したマニラ最大級の巨大マーケットバクララン
の端にフィリピンでもっとも大きい教会のひとつ
バクララン教会(Baclaran Church)があります。
マニラのメイン通りEDSAやMOA(モールオブアジア)にも
近いので、公共交通機関ジプニー・バス・UVを含め、
普段から車の交通量が非常に多いバクラランですが、
水曜日は特に渋滞しています。
その理由は、毎週水曜日にこのバクララン教会で行われるミサ!*
ほとんどのキリスト教カトリック教会では、
日曜日にミサが行われますが、バクララン教会では、
日曜日に9回、水曜日に13回と水曜日の方がミサが
多く行われています。
仏教徒の私は、これまで水曜日は出来るだけバクラランを
避けて通っていましたが、ずっと気になっていたので、
本日、思い切って水曜日のミサの時間帯に
バクララン教会に突入してみました!
門を入ると、教会まで続く広い道の脇に緑の木々が
綺麗に並んでいて、バクラランマーケットの混沌と喧騒を
忘れさせる雰囲気でした。
30mほど歩くと、教会の手前、右側に
キャンドルを灯す場所がありました。
キャンドルは、この世を照らす光=キリスト教徒にとっての
イエス・キリストの存在、そして自らの命を削って光を灯す
イエス・キリストの生き方の象徴と信じられており、
キャンドルを灯し、イエス・キリストへの崇敬、信心をあらわした後、
教会内で行われるミサに参加します。
奥にイエス・キリストの像が飾られているのはそのためだそうです。
教会の入り口にも、
ひざから血を流し、十字架に打たれたイエス・キリストの像があり、
人々が花のお供えとともにお祈りを捧げていました。
教会の中に入ろうとすると、
とても前に進めないほど人で溢れていました。
何とバクララン教会の収容人数は、座席2000人と立ち9000人!
教会の外まで、人が溢れていたことを考えると、
1万2千人近くの人が同時にこの教会に同時にいて、お祈りを
捧げていたことになります。
ヨーロッパやアメリカでもミサに参加しない若いキリスト教徒が
増えていると言われる中、
フィリピン人のキリスト教徒は熱心で感心します。
人が多くて、前が見えないので、教会の中にたくさん
テレビが設置されており、壇上で話す牧師さんのスピーチの
姿が生映像で映されていました。
ミサは時間によって英語とタガログ語の両方で行われています。
英語が分かる方は、英語の時間帯に行ってみると内容も
分かっていいと思います。
フィリピンとフィリピン人を知るためには、
キリスト教の教えを知ることは必須とも言えるほど、
キリスト教は人々の生活・考えに根付いています。
好きになったフィリピンをもっと知るために、
是非、バクラランデーの水曜日にバクララン教会で
キリスト教のミサに参加してみてください。
キリスト教徒でなくても、入場を拒まれることはありませんが、
服装は露出控えめな服装で行くようにしましょう!