セブには様々な観光名所がありますが、そのなかでも刑務所がひそかな観光名所なっています。数年前に刑務所の収容者たちによる集団ダンスがYOUTUBEに投稿されてから、日本はもちろん世界的に有名になり、多くの観光客が訪れるようになりました。
ただ、ダンスがどこで行われているのか、どのようにしたら見れるのかなど詳しいことはなかなかガイドブックなどに載っていませんので、今回は見学方法を紹介したいと思います。
まず、収容者たちによるダンスは英語でDANCING INMATES (踊る収容者たち)と呼ばれており、ダンスが行われるのは月1回の最終土曜日のみとなっております。
基本的にダンスの開始は15時となっておりますが、見学希望者がそろい次第始まりますので、当日の状況によって変わってきます。12時ごろからセブ州庁舎で整理券が配布され、貰った人から役所の送迎車で15分ほど離れた刑務所に向かいます。その送迎車も普通の車ではなく、収容者を護送するための車です。
入場規制となる人数も決まっており、事前の予約なども出来ないので、なるべく早く役所に行き、整理券を手に入れる必要があります。
基本的に送迎・見学は無料となっていますが、各人の気持ちで寄付を渡すことになっています。刑務所内には手作りのお土産やTシャツなども売っていますので記念に買ってもいいかもしれません。
今回、私が行った日も、はやりYOUTUBEで人気になったことと、月1開催ということで多くの見学希望者が集まりました。
刑務所と聞くと怖いイメージがありますがそんなことはありません。刑務所に到着するとこちらの想像を裏切るかのように彼らは明るく迎え入れてくれます。大変明るく、フレンドリーなので彼らが収容者であることを忘れてしまうくらいです。
また、驚くことに入場する際に特別な荷物検査や審査などはありません。検査済みというスタンプを腕に押されるだけで驚くほどあっさりと入れます。市内のショッピングモールの方がよっぽど厳重な荷物検査をしているように感じます。
肝心のダンスは1時間ほどのプログラムになっており、見学者を楽しませるように工夫が凝らされております。同じユニフォームを着た大勢の収容者たちによるダンスは圧巻です。
中でも、フィリピンで人気のガンナムスタイルやマイケルジャクソンのダンスは大いに会場を沸かせていました。全てのダンスが終わった後は、見学者はダンス会場に降りて、自由に収容者たちと写真を撮ったりできます。
フィリピンらしい雰囲気の中で行われるダンスは大変面白く、収容者たち自身もダンスを楽しんでいるように見えたので、どこかすがすがしささえ覚える1時間でした。
刑務所の役割としても収容者たちにダンスをさせることによって、ストレスの発散になり、心身の健康に繋がるので、余計なトラブルのを未然に防ぐことが出来るのかもしれません。
みなさんもセブに来た際にはカレンダーをチェックして、最終土曜日が日程に重なるようでしたら、1度見学してみてください。
(ヤス)