フィリピンは自然豊かな島国で、現在に至るまでに多くの国の影響を受けてきましたので、多様な文化をもっており、同じフィリピン国内でも様々な表情を見せてくれます。
ご存じのとおり、豪華なリゾート地や世界遺産、有名な観光地では素晴らしい光景が見れます。それらを求め、多くの観光客がフィリピンを訪れますが、それとは別に自然や人々が生み出すフィリピンの日常の中にも素晴らしい風景がたくさんあります。
今日は数多くある美しい風景の中のごく一部をご紹介します。
日本人にはどこか懐かしく感じる田園風景です。日本でも地方に行けば見ることが出来ますが、日本の田園風景と異なるのは田んぼの背景にココヤシがあることでしょう。米を主食にする南国の東南アジアらしい風景です。
現在日本ではほとんど行われなくなった手作業での稲刈りの風景です。フィリピンでは現在でも多くの場所で手作業での稲刈りが行われており、地方に行くとこのような光景を目にすることが出来ます。うだるような暑さの中、1つ1つ丁寧に刈っていく姿は何とも美しいです。月並みですが、日本人が失ったものがそこにはあるような気がします。
収穫時期になるとアルバイトを募集して刈りだします。彼もその一人です。
ビバリーヒルズから見たセブ市内の光景です。高層マンションやホテルが建てられている一方で山の斜面には簡素な家がびっしりと並んでいます。圧巻の風景ですが、フィリピンの格差を如実に表している風景でもあります。
セブの夜景というとトップスが有名ですが、グアダルーペやビバリーヒルズからも夜景が見れます。セブの夜景は高いビルがほとんどないので平らな場所にズラリと並ぶ光のほとんどが家やお店のものです。色も青、黄色、オレンジ、赤とさまざまで美しくも人々の生活を感じられるぬくもりのある夜景です。
アジアの中でも国民のほとんどがカトリックである国はフィリピンだけです。フィリピンの人々は大変敬虔で頻繁に教会に通います。老若男女が通う教会はどこか和やかで厳かな雰囲気に包まれます。ミサに参加するとカトリックではない私も心が洗われる気持ちになります。人々が厳かに、熱心に、素直にお祈りをしている姿は何とも美しいです。
教会の外ではろうそくに灯をともし、祈りを捧げます。たくさんの灯がともったろうそくとその前で祈りをささげる人々。日本にはない神秘的な光景です。
フィリピンではいたるところで動物を目にする事が出来ます。各家庭で家畜として、鶏・豚・ヤギ・牛などが飼われています。商いとして大規模に飼育されているわけではなく、自然な形で飼われているので、動物たちの自然の姿を垣間見れます。少し地方に行くと、庭先に豚が繋がれており、まるでペットのようになっています。
ヤギ肉はフィリピンではあまりメジャーではありませんが、お祭り事で振舞われます。街中で放し飼いにされていたり、ひもでつながれている姿を目にします。人と動物と自然が共存しいる風景は見ていて落ち着きます。
何の変哲のないビーチですが、はっきりとした虹とうっすらとした虹の二つの虹が同時に現われています。雨季の時期、雨上がりに外に出ると虹に出くわすことが多いです。忙しい日々の中だと中々虹をゆっくり眺めることは難しいですが、一度見てみてください。
実はローカルなビーチには野良犬が大量にいることが多いです。朝方のビーチにはほとんど人がおらず、そこにいる人々も現地の人なので、掃除をしたり、散歩をしたりとのんびりとした雰囲気があります。水や空気も澄んでおり、写真の犬のようにボーッとすると気持ちいいです。人工的なものが一つもなく、自然がうまく調和している風景は美しいです。
ビーチ沿いの浅瀬にずらりと並んだバンカーボート。フィリピンの海岸の町は漁業で生計を立てることが多く、その家族にとってバンカーボートは家族同様に大切なものです。一つ一つに名前があり、きれいに装飾が施されております。無数のカラフルな船が並ぶフィリピン独特の風景です。
フィリピンの夕日も大変きれいです。
砂浜、海、夕日、ココヤシ、バンカーボートのコラボレーション。ここのビーチもローカルですので犬がいます。きれいな夕日を眺めているだけで日々のストレスを解消できます。
ココヤシと夕日は南国の雰囲気漂う美しい光景です。
都会でも素晴らしい夕日を見ることが出来ます。夕日で有名なマニラ湾には夕方になると多くの人が集まります。都会の喧騒とゆっくり沈む夕日、たそがれる人々、ずらりと並ぶココヤシが美しいです。
夕日を目の前に語り合うカップルです。フィリピンの人々ははっきりと愛情表現をする傾向があり、愛を伝えるためにギターを弾きながら歌を歌ったり、ダンスをしたり、手紙を書いたりします。本格的にお付き合いを始める場合は両親に会い、家事を手伝ったりして、両親に認めてもらう必要があります。フィリピンの恋愛観は基本的にかなり保守的です。
かわいいTシャツを着て、腕を組みながら共に海岸を歩くカップルです。
以上幾つか写真を紹介しましたが、どの風景にも共通していることは自然の調和とフィリピンらしさです。私個人的には、人が多く集まる観光地やリゾートよりも、一般の人々が集まるローカルで自然な場所が好きで、時間があれば現地の人と過ごしております。そこではフィリピンらしい自然、文化、人々の生活をのぞき見ることが出来ます。観光では体験できない事、知り得ないことを思い出に出来るでしょう。
(ヤス)