ビーチリゾートといえばセブ島観光では「マクタン島」が注目されがちです。確かに各ホテルが有する美しいプライベートビーチは一見の価値があるのですが、そのネームバリューに隠れがちなのがボホール島です。エキサイトセブではこれまで、チョコレートヒルズやターシャなど、ボホール島のカントリーサイドの観光を特集してきましたが、筆者は今回から複数回に渡って、マクタン島にも全く遜色なく美しいボホール島の魅力についてご紹介します。
今回筆者が訪れたのは、ボホール島の左下にあり、道づたいで渡って行くことができるパングラオ島の一番有名な公共ビーチ「アロナビーチ」沿いにある「The Buzzz cafe」です。
パングラオ島はマクタン島のようにリゾートホテルが集中しているものの、マクタン島と違い美しい公共ビーチがあるのが特徴です。
セブ島観光で宿をセブ島内に取った場合、海に行くためには各マクタン島内のホテルのデイユースを利用してホテル内に入るか、アイランドピクニックなどの離島へ行く必要があります。
対してパングラオ島の場合にはその必要はなく、アロナビーチであれば入場料などもなく日本の一般の砂浜のようにだれでも利用することができます。これがボホール・パングラオ島の1つの大きな魅力と言えるかと思います。
そんなアロナビーチは横に非常に長く、また白い砂浜が見渡すかぎり広がっています。砂浜に沿ってレストランやホテル、土産店などが軒を連ねる姿は、どこか日本のビーチを思い出させます。
そんな中で今回見つけた変わったお店が、「The Buzzz cafe」です。ハチミツの専門店となっており、ハチミツを使った食べ物や化粧品が置かれています。
女性に人気がありそうな可愛らしい店構えは、東京ディスニーランドの土産店や園内のアトラクションを思い出させます。それほど大きくはない店舗ですが、商品がぎっしりと詰まっている印象を受けます。
ところ狭しと、びっしりと陳列されているのは全てハチミツに関する商品。実はボホール島ではハチミツが盛んに作られているそうで、ボホール島の1日観光で訪れることのできるロボックリバーのクルージングの最中には、フレッシュハニーの販売が行われている場面を見ることができます。
ハチミツは栄養価が高く体にも良いことで知られていますが、このように専門店となっていると、こんなにも沢山の活用法があったのかの驚かされます。
まずは一般的なハチミツです。焼いた食パンやパンケーキにかけるだけでなく、カレーの隠し味としても知られます。
栄養価が高いので、体調を崩した時に、レモネードにハチミツを入れる方もいらっしゃるそうですね。
次に登場したのは、ハチミツのホットソース。甘いハチミツでホットソース?と思う方も多くいらっしゃると思いますが、ただただ辛いホットソースと違い、ソース自体に深みを持たせるためにハチミツを利用しているようです。
フィリピン料理には度々カラマンシー(日本のすだちのような酸味のある果物)と一緒に唐辛子が出されますが、このホットソースを使うとまた違った味が楽しめるかもしれませんね。
次はモリンガティーです。ハチミツを生産している農場でオーガニックで作られているこのお茶ですが、そもそも「モリンガ」という植物が聞きなれないかと思います。
モリンガは今世界でも注目の植物で、その栄養価の高さと処分することなく全てを使うことができる環境面での強みを持っています。熱帯で生育する植物であるため日本ではほぼ全く知られていないものの、東南アジアのみならずアフリカでもモリンガを育てる動きはあり、栄養価の高さに注目してJICAやNGOなどが食糧問題にモリンガで取り組んでいるケースも既に存在しています。
定番とも言えるハチミツ石鹸もしっかり陳列されていました。ハチの巣をイメージしたこの形は、日本ではラッシュなどの石鹸・化粧品店でも見ることができます。
そして今回新鮮だったのはこの「Dried Cab Cab」です。見た目はスナック菓子のようなのですが、濡らすと柔らかくなり形状を変えることができます。
「The Buzzz cafe」ではこれをアイスクリームのコーンの部分に使うことによって、
一般のものよりも美味しく食べれるように工夫しています。
横に非常に長いアロナビーチですから、歩いているだけでアイスクリームを食べたくなる気持ちはとても良くわかります。そんな時にはこの「The Buzzz cafe」でアイスを是非お試しあれ。
今回筆者がチョイスしたのはBUKO「ココナッツ」です。ハチミツが混ぜられていてすごく優しい味になっています。また先程の「Dried Cab Cab」が使われているので、見た目はケバブのようになっていますね。カリッとした食感と、アイスに触れてもっちりとした食感も楽しめるので楽しく最後まで食べることができます。
アロナビーチにはこれだけでなく多くの商業施設がありますので、是非昼過ぎからゆっくりと散歩してみることをおすすめします。
次回もボホール島の魅力についてお伝えします!
(タク)