セブには昨今様々なビジネスが入ってきています。これまで日本資本の企業ではメプサ内の工場や重工業に関する企業や、旅行業が多かったものの、最近は語学学校や飲食店、IT系の企業やコールセンターなど、業種も多彩になってきました。そんな中今回筆者は、ASフォーチュナの終着点、町屋マートなどに近いヘンリーホテルで行われた、ユニクロフィリピン法人代表の講演会に参加してみました。
8月16日に行われたこの講演会と就職イベントは、
ヘンリーホテル2階の会議室にて開催されました。
このホテルはセブ島内でも異彩を放つホテルで、
アーティスティックな内装で有名です。
定員は200名となっていましたが、
語学学校の生徒の方々は無料招待となっていたようで、
半分以上の参加者が学生となっていました。
セブでは最近就職イベントや講演会などが多数開催されています。
特にセブでの留学を経由して、英語を活かして海外で直接就職を目指す方にこのような講演会が開かれていることが多いように思いますが、他にもセブではなかなか取り入れづらい日本のリアルタイムの企業情報など、こちらに住んでいるからこそ欲しい情報など、日本にはない企画内容も多くなってきています。
今回筆者は予約をしてこの講演会に参加をしたので、
前の方の席でお話を伺うことができました。
この写真は講演会が始まる前の様子で、
左側が主に留学生となっています。
開演直前にはかなりの人が入ってきて、
8割ほどの席が埋まっていたように思います。
今回の講演会は第1部で久保田さんの講演会、
第2部では実際に海外で働いていらっしゃる方々と、
SKYPEでシンガポール、マレーシアをつないだ電話インタビューがあり、
セブで勤務中の3名の方々からも、
リアルな現地勤務の感覚を伺う機会となっていました。
筆者も海外で働く1人ですが、
特に学生の方々にとっては刺激的なコンテンツだったと思います。
ユニクロフィリピン法人代表の久保田勝美さんは1963年東京生まれ。大学時代にブラジルで1年を過ごし、1987年YKKに入社。翌年より19年間をブラジル、アメリカ、メキシコ、シンガポールにて勤務され、2006年ユニクロ入社後、ベトナム、カンボジア、バングラデシュ、ロシアなどでの勤務を経て2012年4月にユニクロフィリピン法人代表としてマニラに着任されました。
久保田さんは今回、海外で働くことを大きな視点でご講演され、
特に世界で通用する人材とはいったいどういった人なのか、
そういった人材になるにはどうすればいいのか、といったことをわかりやすく解説して頂きました。語学だけでも、仕事ができるだけでも海外では通用せず、その両方を掛けあわせて大きな力とし、生かしていくことが大切だとのことでした。
質問の時間には沢山の方々が挙手する活気のある会場が見られ、
筆者も個人的に質問を行うことができました。
主催の方もお話されていましたが、海外で生活しているとこういった、
通常では交わることのない方々と時に出会い、お話を伺うことができます。
特殊な環境に身を置くことのメリットの1つかもしれませんね!
第2部ではマレーシアやシンガポールで現在働く20代の方々とSKYPEを繋ぎ、
海外での勤務や生活についてリアルな意見を伺うことができる機会となりました。
筆者もセブで勤務している立場として、各国の同年代の方々がお話されている内容には共感できることが多かったように思います。印象的だったのは、日本であっても海外であっても、根本的な「仕事」をするということは変わらないこと、どこに住んでいてもその場にあった仕事の力をつけ、進んでいくことが大事だという力強い意見を持っている方々が多かったことです。
日本では英語教育の必要性が叫ばれて久しいですが、
どんどんと海外に出て英語を使って働く経験をし、
異文化の人と1つのものを作り上げていくプロセスを体感することは、
きっと自分の糧になっていくのだろうと思います。
今回のようなイベントは比較的週末に開催が集中しているものの、
平日に開催されているものや、転職相談の会社によってはいつでもユーザーの指定の場所に来て下さり、アドバイスを下さるサービスなどもあるそうです。
セブに在住している皆さんも機会があれば是非参加してみてくださいね!
(タク)