セブ島はご存知の通り観光だけではなく、留学や就職、そしてリタイアメントが最適な場所としても知られています。日本人を含むフィリピン以外の国籍の人々が住むことで、街は活発になっていくのでとても良いですよね。
海外は日本と同じではない。という考えを持つのは海外に行くにあたって覚えておきたい基本中の基本です。
それはセブ島でも同じことで、メキシコのように犯罪率がとても高いという訳ではありませんが、スリや強盗などの犯罪が行われ、日本人を含む外国人が被害に遭うということを良く聞きます。
犯罪に巻き込まれないようにするにはどうすれば良いのか?今回はフィリピンやセブ島で役に立つ防犯や安全に関して覚えておくと良い10の事を紹介したいと思います。
日本はアメリカなどの先進国などに比べて犯罪が頻繁になく、比較的安全だと世界でも考えられています。それは日本人の性格や行政による公安の管理ができているからこのような暮らしができています。
同じ感覚で海外に行くとどうなるでしょうか?ついつい日本のように安心してスマートフォンをカフェに置いてしまって、トイレから帰ってきたらなくなってて盗難にあったなどの被害に遭ってしまう可能性があるのです。
基本的に防犯は自分や身の回りを配慮していく事が重要なこと。そして犯罪に巻き込まれた後ですぐに次の行動を移さないと2度、3度と起こってしまう場合があるので、今だけではなくその後のことも考えていかなくてはなりません。
エキサイトセブでは以前「セブをもっと楽しむために知っておくと良い、安全面の7つのこと。」を紹介しましたが、今回はそれの2015年版として防犯、スリや強盗に巻き込まれた時、そしてその後の対処法などをポイントにまとめて紹介していきたいと思います。シリーズ記事なので、今回は第1弾目の防犯のポイントです。
1. 普段持ち歩く物は少なくすると良し
パソコン、iPad、スマートフォン、カメラなど高価なものをいっぱいバッグなどに詰め込んで道を歩いていたりしませんか?
パンパンに荷物が詰まったもの、大きなバッグや遠くから見てカメラやスマートフォンを持っているという事がわかるように持ち歩いてたりしていると狙われてしまう場合があります。
お金に関してはメインの財布ではなく、サブのものを持ち歩いていると良いでしょう。人によっては日本の身分証を入れたまま海外で使う方もいると思うので、外にいる場合は1,500ペソ程度のお金を持って、必要のないものは安全な所にキープしておきましょう。
フィリピンに長くいる方は、現地の銀行に口座を作ってキャッシュはそちらに置いておくというのがベストでしょう。
2. 道を歩く場合は少し早歩きで、でも堂々と
基本的に夜や人や車の通りが少ない道路を歩くことはあまりオススメしませんが、筆者の場合は普段は早歩きで堂々と歩くようにしています。
遅い速度で歩いていると狙われる可能性があるだけではなく、不安そうな顔にしていると「この人は簡単だな」と思われる場合があるため、早歩きで堂々としていると良いでしょう。もちろん歩いている時はスマートフォンなどを取り出さないようにしましょう。
また友達同士で歩く場合は極力日本語などを話さないことで、一つの対策にもなります。
3. タクシーを利用する場合は目的地への道を覚えておこう
全てのタクシーではありませんが、ドライバーによってはボッタクリや強盗をする悪意を持ったタクシードライバーが稀にいたりします。これらの方法を防ぐ方法として、目的地への道を覚えておくと良いかもしれません。
観光客など初めて行く方には少し難しいかもしれませんが、例えばマクタン島からアヤラモールに行ってリゾートに戻る場合は行きのタクシーで使ったルートと同じかどうかをチェックしておくと良いです。
タクシーのドライバーによって、夜のマクタン島に行くときは追加料金を請求される場合があります。これは乗客の判断になると思いますが、筆者は50ペソまでなら出す場合があります。
タクシーに乗る前に行き先をドライバーに聞いて、それが大丈夫であればメーターが動いていることを確認すると良いでしょう。
4. 知らない人は基本スルー
日本に行っても同じ事ですが、まず見知らぬ人に話しかけられたら基本スルーしましょう。道を聞かれたりする場合もありますが、それはその時の判断になります。
居住者に関しても、日本人が多く住んでいて近所と仲良くすると、「外国人が住んでいる」とマークされる場合があるので、ロケーションなどで仲良くする基準は難しいですが、筆者の場合はあまり近所とは関わりを持ったことがありません。
モールなどでも「今何時?」と聞かれてそこから話が弾み仲良くなり、その人の家に行ったらトランプ詐欺や睡眠薬強盗などに巻き込まれる場合があるので、注意しましょう。
5. ガジェットはサブ機があれば良し、パスワードやファイルのバックアップも行おう
日本のスマートフォンを使っている方は現地で安い携帯電話を購入しておくと良いでしょう。こうすれば強盗やスリに遭った時に損失による受けるダメージが少ないかと思います。
SNS、メールなどのパスワードをどっかに控えることや定期的に変更したり、万が一パソコンが盗まれるというケースに備えてファイルのバックアップをクラウドや外付けハードディスクに行うと良いでしょう。
ガジェットに関しても、基本的にパスコードやロック機能をオンにするようにしましょう。iPhoneやMacを利用している方は「iPhone(Mac)を探す」の機能を使うことでリモートで削除できる場合があるのでオススメです。
6. ドアノブを定期的に替えて、スペアキーを必ず作る。
筆者はセブ島に2008年から住んでて、マクタン島やセブ市など家を転々としていますが、引っ越しした直後には必ず新しいドアノブを購入して替えます。
そしてスペアキーは3つ作り、家の中や万が一移動中などに紛失した際にも家の中に入れるように別の所にキープしています。パソコンなどのパスワードと同じように定期的に鍵などを追加、変更することで防犯率があがります。
7. 人間関係のトラブルには注意する
フィリピン人への喧嘩やお金などのトラブルには十分注意しましょう。マニラではお金などに関するトラブルで多くの日本人が被害にあったりしますが、外国人のみならず、フィリピン人同士でも恋愛関係のトラブルで事件になるケースを良く聞きます。
4番では知らない人は基本スルーと書きましたが、現地で仲良くなった人でもその人を良く観察して、ビジネスやプライベートの相談などで信頼出来るのか出来ないのかを慎重良く見ておきましょう。
8. コーヒーショップなどを利用する際に覚えておきたいこと
モールなどにあるコーヒーショップでノートPCやタブレットを利用する客が多いですが、トイレなどしばらく席を開けておきたい場合はどうすれば良いのでしょうか?
筆者が一番オススメできる方法は友人と一緒に行って、自分が席を離れるときに見てもらう事ですが、友人がいないとどうしようも出来ませんよね。
そんな時はたまにお店の店員さんやガードマンに「I need to go to the restroom(C.R.) so could you see my things over there for few minutes?(お手洗いに行かなきゃ行けないので、数分だけ荷物を見てくれませんか?)」と行って見てもらう場合があります。
現地の方もやっていて、自分も何回かこの方法で問題なく利用できていますが店員さんを含む店側に100%頼ることは出来ないし、お店でも「Please do not leave your things unattended(貴重品から離れないでください)」とのサインもあったりするので、自分のリスクになります。
稀に利用する方法ですが、ほとんどの場合はトイレに行きたいタイミングで店を出るようにしています。
9. 大きな金額での支払いは小切手が良し
フィリピンでビジネスをしている方や既に現地の銀行口座を持っている方限定の方法ですが、5,000ペソ以上の支払いを行う場合はキャッシュよりも小切手で行うほうが安全です。
家賃やビジネス間で行われる支払いで小切手を使用することで、キャッシュレスで安全なだけではなく支払いを行う相手への信頼も出来るので、非常に便利です。
どうしてもキャッシュになってしまう場合は銀行などを出た後は必ずタクシーに乗って安全なところでお金の取引を行うようにしましょう。
10. Facebookなどで家などの位置情報を公開しない
FacebookやTwitterでは現在地を表示できるチェックイン機能がありますが、家などのチェックインは行わない方が良いでしょう。
これはセブ島のみならず、日本でもプライバシーを守るという意味で必要なことなので、Facebookのプロフィールに移住先の詳しい情報やチェックイン機能は行わない方がベストです。筆者はFacebookのチェックイン機能は良く利用するものの、家の位置情報を公開したことは一切ありません。
他にもいくつかあると思いますが、防犯に関しては以上のことを心得ていると良いと思うのでセブ島に来る方やいる方は実践してみてはいかがですか?
次回は被害に遭った時、そしてその後の対処法を紹介していきたいと思うので、是非チェックしてみてくださいね!
(MIKIO)
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