以前エキサイトセブで紹介した「ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)で手荷物などに銃弾を入れられる犯行が続出。空港職員によるものか」の記事にもあるように、マニラ国際空港ことニノイ・アキノ国際空港(NAIA)の銃弾混入事件は世界的なニュースになった事もあって話題になりましたが、その事件がついに終焉を向かえそうです。
6月30日にロドリゴ・ドゥテルテ大統領が就任してから、麻薬組織の排除や街のクリーンアップが行われたりするなど、今までの悪いフィリピンのイメージを一掃する試みが行われています。
2015年の9月以降から話題になったニノイ・アキノ国際空港の銃弾混入事件であるラグラグバラ(またはタニム・バラ)の対策にも2016年の7月に行い、もう心配する事が無くなるかもしれません。
ミンダナオ島にあるダバオ市の市長を以前勤めていたドゥテルテ氏は彼がダバオ市で行った政策などの評価もあることから、2016年の大統領選挙に出馬して欲しいとの声があったものの、当時は大統領になる意向はありませんでした。
しかし、ニノイ・アキノ国際空港の銃弾混入事件が更に話題になったことで、この事件解決とフィリピンの政治家による汚職を終わらせるべく大統領選に出馬する事を決めました。
投票日までに過激な発言を行ったりしていたものの、支持率が落ちること無く、2016年の5月9日に行われた投票結果では圧勝し、6月30日からフィリピン共和国の第16代大統領に就任しました。
就任して間もなく政府機関のプロセスによるスピードアップ、麻薬組織の一掃、街のクリーンアップなどの対策を行っており、今ではフィリピンで最も信用できる政治家と言われるようになりました。
また銃弾混入事件にも本格的に乗り出し、ニノイ・アキノ国際空港を管理しているAviation Security Groupのトップを入れ替え、新しいポリシーを導入することになりました。
Mao Aplasca警視正は「利用客は銃弾の混入によりフライトを逃したり、逮捕される事はもうない安心できる空港を目指します。ラグラグバラは過去のものになるのです」とインタビューに答えています。
事件が話題になった時は銃弾が一つでも見つかったら、罰金ないし賄賂を要求され、最悪投獄されるなど空港の利用客は全く安心できない状況になっていましたが、2016年の7月から導入されたポリシーでは銃弾が見つかっても一緒に拳銃などが見つからない限りは罰金や逮捕などは行われないとされました。
ただ、セキュリティー上の理由で銃弾の見つかった乗客はテロなどの犯罪組織に関わっていないかどうかのバックグラウンドチェックをその場で行われることになります。特に問題がなければ、そのまま搭乗口に行けるので、フライトを逃す心配も無くなったのが嬉しい所ですよね!
老人や外国人、海外労働者などを中心に狙われたこの事件でしたが、これからは安心してニノイ・アキノ国際空港を利用できるようになったので良いですよね。
もちろん、大量の銃弾を故意に持っていくことは職員に止められる事になると思うので、やめましょうね。今後のドゥテルテ大統領による政策も気になる所です。
(MIKIO)
Source: FHM
Photos: daspader,Michael Francis McCarthy,JiggerThoughts,The Telegraph