マガンダン・ガビ・ポ!*(タガログ語で「こんばんは」の意)
先日、フィリピン人から絶大な人気を誇るファストフード店
「マグイナサル」をご紹介しましたが、
本日はそのレストランバージョンで同じく大人気の
「イナサル・チキン・バコロド(Inasal Chicken Bacolod)」
(通称ICB)へ行ってきましたので、ご紹介します。
マグイナサルとこのイナサル・チキン・バコロドは姉妹店では
ありません。
では、何故同じイナサルという言葉が使われているのでしょう?
フィリピンについてすごく詳しい方はご存知かもしれませんが、
イナサルとはイロンゴ語で「照り焼き」という意味です。
フィリピンの公用語は英語の他にタガログ語がありますが、
島国で出来ている地理的要因もあり、各地域で違う言語が
話されています。
例えば、マニラと同じルソン島だと、3~4時間バスで北に上った
クラーク・ターラックなどはカパンパガン語。
それよりまた2~3時間北に上ったパンガシナン、バギオなどは
イロカノ語。
南の島でいうと、セブ島はセブワノ語、ミンダナオ島はビサヤ語
などです。
日本でも地方の方言があり、少し言葉は違っていても、大阪の人と
東京の人が話しても理解しあえますが、フィリピンでは違う地域の人が
それぞれの言語で話すと理解しあえないほど全く違う言葉なので、
方言ではなく、言語と言われています。
イナサルの言語、イロンゴ語は「微笑みの島」と称されるネグロス島で
使用されている言語です。
私も3度ネグロス島に行きましたが、海が綺麗で街はマニラやセブほど
まだ開発されておらず、田舎の風情を残していて、日本の沖縄のイメージです。
イナサルはバコロドというネグロス島の州都が発祥の食べ物です。
バコロドの方は本当にほぼ毎日というほど、イナサル料理を
食べていたのを記憶していますが、このICBでは、
バコロド人と同じようにバナナの葉にチキンが乗って出てきます。
こちらは、Isolといわれるチキンのお尻の部位です。
小骨がコリコリしていて、脂身があり、美味しいです。
58ペソ(=約135円)
ICBの一番人気メニューはガーリックライスと肉料理の
組み合わせ「ICBコンボ」だそうですが、
今回はその中でも
ポークシシグ 130ペソ(=約300円)
と骨なしバングース 203ペソ(約470円)をオーダーしました。
ポークシシグは野菜と豚の耳の部位などを石焼にした料理で、
まだ暑い石の鉄板に醤油をかけてジューッという音とともに
かき混ぜて食べます。
ほくほくの野菜と少し焦げかかった醤油の味が絶妙に合います。
バングースは魚の一種で、タガログ語ですが、英語では
ミルクフィッシュ(Milk Fish)と言われます。
フィリピン人に一番親しまれている魚です。
日本で食べられる魚に近い味は思いつきませんが、
日本人の口にも会う味です。
私が一番お気に入りでいつもオーダーするメニューは、
パンシット・エフベン 148ペソ(=約340円)。
五目炒めににたフィリピン料理チャプスイの下に
そうめんのような薄い麺が入っています。
ボリュームたっぷりでいつも残り半分をテイクアウトしますが、
すごく美味しいです。
ファストフード店マグイナサルでは手で食べることが
薦められていますが、レストラン ICBは少しマグイナサルより
格が高いレストランなので、皆スプーンとフォークで食べています。
チキンの串焼きなどは難しいかもしれませんが、
極力手を使わないで食べてみましょう!*
皆さんがご宿泊されているホテルの近くだと
以下の場所にあります。
マカティ:Rockwell Business Center Ortigas (オルティガス)
オルティガス:Robinsons Galleria
マラテ・エルミタ:801-C United Nations Avenue Ermita
マニラ:SM City Manila
アラバン:SM City Bicutan(パラニャケ)
ケソン市:SM North Edsa
是非、フィリピンで本格的なイナサル料理をお召し上がりください。