食事の時の作法や食べ方というものは国や地域の文化によって異なります。フィリピンでは料理を小分けすることなく大きなお皿によそい、家族や友人など全員で料理を囲み、手づかみで食べるのが伝統的な食事スタイルです。もちろん、現在ではレストランやファストフードも増え、外食の際はスプーンやフォークを使うようになっており、少しずつ食事スタイルや食べ物も西欧化していますが、まだまだ手で食べる文化も残っています。
セブ市内にあるシーフードレストラン「キャプテンA」ではそんなフィリピン伝統の食事スタイルをフィリピン料理と共に体験できます。
キャプテンAはセブ市内のセブ州庁舎の近くにあるシーフードレストランです。大通りから外れた場所にありますが、週末ともなると家族を中心に多くの人で賑わいます。
このレストランではフィリピン伝統の食事スタイルでフィリピン料理を堪能できます。それは「BOODLE FIGHT」という軍隊で生まれた食事スタイルです。言葉自体も軍隊用語になります。「BOODLE FIGHT」はATTACK THE FOODやEATING COMBATのようなに「食べ物と戦う」という意味です。
昔から軍隊や養成学校ではお祝い事や特別な行事の時に「BOODLE FIGHT」で食事をとる習慣があります。長いテーブルに広げられたバナナの葉や古い新聞紙にご飯やおかずを豪快に並べ、軍隊のランクに関わらず、皆立ったまま手で食べます。これは軍隊の中で博愛や平等のシンボルになっています。
キャンプテンAではバナナの葉にフィリピン料理が大量に乗っけて料理が提供されます。
誕生日には店員さんが軍隊式の掛け声で祝ってくれます。
店内は広く、150名以上収容できますので、グループや大人数の家族で楽しめます。席は1階と2階に分かれており、通常の個室とカラオケセットが設置されている個室もあります。
写真は2階席です。2階席だけでも50名以上収容できます。
完全個室もありますので家族や友人グループでのお祝い事に利用できます。
フィリピン料理を楽しみながらカラオケもできる個室もあります。誕生日パーティーなどのお祝い事にお勧めです。部屋は少し薄暗く、雰囲気は日本のカラオケルームそのものです。
料理だけでなく、ローカルビールやオシャレなカクテルも楽しめます。
また、ケーキやカフェを楽しめる喫茶店が併設されていますので、料理を食べた後、こちらでゆっくりデザートを食べることもできます。
料理のメニューも豊富で、本格的なフィリピン料理を食べることが出来ます。
BOODLE FIGHTのセットメニューはすべて1298ペソ均一になっており、全部で7種類あります。セットの内容はフィリピン料理で、基本的にご飯・スープ・お肉・野菜・魚・エビやカニの甲殻類の組み合わせになります。さまざまな組み合わせがあるので選ぶのに苦労します。セットメニューの量は大体4名~5名分になっています。
もちろん、アラカルトでも選ぶことが出来ます。フィリピン料理だけでなくこのお店オリジナルのピザも人気です。
セットメニューではプレーンご飯は無制限にお代わり自由で、5つのアイスティーが付いています。
稀にですが、日曜日などの混雑する日はバナナの葉ではなくアルミホイルが敷かれてることもあるようです。注文が多くバナナの葉がきれてしまうこともあるようです。
フィリピン人と共に、フィリピン料理を、フィリピン流のスタイルで食べることでフィリピンについて新たな発見や喜びがあるかもしれません。
BOODLE FIGHTを体験したい人は是非、キャンプテンAに足を運んでみてください。
(ヤス)