筆者はマクタン島に移住してそろそろ1年になります。実は以前はNGOのスタッフとして年2回ほどセブ島を訪れていたのですが、短期滞在と在住では見えてくるもの、感じるものも大きく異なってくることに最近気づきました。季節の移り変わりがないように思われているここ南国セブでも、バイクに乗っていると肌寒い12月や、日差しの痛みを感じる9月など、実際は少しずつ変化していたりします。今回はそんな1年の生活の中でも特に素敵だと思える一瞬を切り取ってご紹介します。
まずは観光地の中で筆者が最も美しく、
爽快感を感じることができたボホール島「チョコレートヒルズ」です。
この写真は今年の6月に撮影したもので、実は筆者が訪れたのは2回目でした。
「チョコレートヒルズ」はその名の通り、チョコレートのように見える丘が1000以上集まっていることから名付けられていますが、6月頃になると低木や草花が生育することによって、チョコレート色だった丘が緑にコーティングされています。
ある人がこれを「抹茶チョコレートヒルズ」と呼んだことから、現在現地の日本語を話せるフィリピン人ガイドの方たちは、毎日この説明をお客さんにしているそうですよ!
続いては先日筆者がセブ島をツーリングした際に撮影した、
セブ島南部オスロブ付近の海です。
この海はマクタン島のリゾート・プライベートビーチとは全く異なる様子で、
砂浜ではなく小石が転がる遠浅の海です。日中はここで沢山の人が海産物を取って、商売のために持って帰っています。
何処までも続いていくような海と夕陽、刻々と変わっていく周囲の景色の中で、
爽やかな海風を感じることができました。
次はマクタン島にあるJパークアイランドホテルで撮影した、
ウエディングの一幕です。
日本と同じように、フィリピンでももちろん結婚式は特別なものです。
当日筆者はこのウエディングを見学に来ていたのですが、
花びらが散らされた白のじゅうたんの上を新婦の方が歩いて行く姿はとても綺麗でした。ヴァイオリン奏者の方や撮影のクルーなども入って、賑わった会場でした。
続いてはマクタン島シャングリラマクタンから出発しているサンセットクルーズに参加した時の夕日です。
季節にもよりますが、セブでは日の入りがだいたい18時前後です。
この船は17時に出港し、夕日の見れるベストスポットで18時を迎えます。
運が良ければこのように輝く夕日が見れるほか、
行き交うバンカーボートや大型船に反射した斜陽が美しく、見応えがあります。
続いては少し志向が変わりますが、筆者の同僚の子どもの誕生日会の様子です。
フィリピンでは子どもの誕生日を盛大にお祝いします。
またこのように、誕生日の子どもの写真が印刷された弾幕を作り、
家に飾る事が多いようです。
当日はこの家の家主が沢山の食べ物を用意し、
お客さんはそれを食べながらお祝いをする文化です。
昨年のクリスマスシーズンに、セブ島にあるパークレーンホテルで撮影した1枚。
盛大なクリスマスパーティーが行われていることがわかりますね。
ダンサーは地域の大学生などが集まっているそうです。
地域が一体となって盛り上げている姿は、日本が見習う部分かもしれませんね。
中央にあるクリスマスツリーもとてもきれいですが、
実はその材料はというと・・・
クリスマスツリーは全てペットボトルで作られています。
昨年セブ島を含むビサヤ地域を襲った台風の被害者の方々を偲んで、
リサイクル製品でお祝い事をすることになったそうです。
このパーティーでは災害についてのムービーも放映され、様々な組織が支援活動に従事し、これから再び立ち上がっていく地域の現状を伝えていました。
筆者も以前から支援活動に参加していますが、継続的に行っていきたいと思います。
またまた海に戻って今度はジンベイザメの様子。
オスロブというセブ島南部のエリアでは、
少し前から漁師が漁のエサを海に捨てていました。
これに集まってきたジンベイザメがオスロブの海に定着し、
今では野生のジンベイザメを餌付けているため、
一般の方でもほぼ間違いなく毎日出会うことができるようになりました。
このボートと高い海は、マクタン島のヨットハーバーです。
観光でセブにいらっしゃる方々は、ほぼ間違いなく訪れない場所だと思いますが、
実はこのヨットハーバーには筆者のおすすめのバーであるVueがあります。
それだけではなく、ここは観光地とは違った視点でセブ島・マクタン島を繋ぐ橋を見ることができる他、貨物船やタグボート、もちろん多くのヨットが出入りするため、
ずっと海辺で座っているだけでも景色が変わってく様子がとても素敵です。
このムーディーなビリヤードの台を有するレストランは、特盛りのイタリアンが楽しめる「MB’s」です。
「MB’s」はマクタン島のマクタンドクターズホスピタルの近くにあります。
ビリヤード台は2つあり、写真のものは2階に設置されていました。ちなみにこの2階は隠れ家的な雰囲気で、近隣の人たちが思い思いの時間を過ごしているように見えました。カウンターの1枚板の木版も他の店では見ることのできないもので、ウイスキーなどを飲んでいる人たちがとても絵になっていました。
やっぱり外せないのは「ナルスワン島」へ続く桟橋です。
筆者はこの島に住んで様々な海を見てきましたが、やはり晴れた日のこの景色に勝るものは無いと思います。まさに南国の雰囲気そのままに、エメラルドグリーンの海が360度広がる景色は圧巻です。
またこの島はダイビングの有名なスポットにもなっており、
実は桟橋の先端にある家のような建物の下には魚が群れをなしています。
スノーケリングでも十分に見ることができるので、アイランドピクニックに行く方は見逃さないように!
最後はボホール島の「ボホールビーチクラブ」のビーチです。
セブやマクタンのビーチとは違い、横に非常に長く広々とした雰囲気を持つボホールビーチクラブのビーチは、ホテルライフを満喫し、ゆったりと過ごされたい方には最適だと思います。
このビーチは干潮と満潮でかなり大きく様子が変わります。
干潮の際には潮が沖まで引いていくので、白い砂浜が大きく広がりますが、
満潮の際には白浜はほとんどなくなって、腰ほどの遠浅の海が100メール程沖まで続くビーチに様変わります。
1年間住んでみると、
セブ・マクタン・ボホール地域の様々な美しさに出会うことができます。
友人や恋人と、仕事、留学など、様々な理由でセブを訪れる日本人の方の数は今も増え続けています。これからも、このような美しい景色が守られていくことを願っています。
皆さんも機会があればこれらのスポットに足を運んでみてくださいね!
(タク)