セブ島といえば、みなさん美しいビーチを思い浮かべますよね。筆者もいくつかのビーチを訪れましたが、その美しさは息をのむほどです。
しかしその一方で、途上国としての問題をたくさん抱えているのがこの国の現状でもあります。そういった背景から、フィリピンはNGOを中心とした市民活動が活発なことでも知られています。
エキサイトセブでは、以前「NPO法人セブンスピリット」を取り上げましたが、今回は「国際ボランティア非営利団体DAREDEMO HERO」をご紹介したいと思います。
DAREDEMO HEROでは、「誰でもヒーローになれる!」をモットーに、子ども達の支援をしています。勉強はしたいが、家庭環境や学費が原因で勉強することができない子ども達が将来、貧困問題を解決する一員になるように教育しています。 具体的には、学費の支援、お昼ご飯の提供(給食制度がないため)をはじめ、自習の補助や道徳教育、日本語教育なども行っています。
子どもの家Hero’s Houseを訪れてみると、元気な子ども達の姿が見られます。何も言われなければ、この子達が貧困層であることに気付くのは難しいでしょう。その訳は、代表であるHIROさんが、子ども達に「オシャレをしてきなさい」と伝え、そのために十分な支援をしているからです。そうすることで、子ども達に自尊心を持たせることができます。
しかし、子ども達の家を訪ねてみると衝撃的な現実を突きつけられます。彼らのうちの一人は、高級住宅地の中にある鉄塔の下で暮らしているのです。日本では決して立ち入ることのできない危険なエリアです。彼女はそこから毎日、高級住宅地を通り抜け、Hero’s Houseに通っています。
家庭訪問後は、イナヤワンにあるゴミ山に連れて行っていただきました。ここにはウェストピッカーと言って、お金になるゴミを拾って生活している人達がいます。新しいゴミが届き、ウェストピッカー達が一気に集まります。その中には子どもの姿も見受けられます。
ボランティアというと、助けてあげる側と助けてもらう側という役割を感じずにはいられないのが筆者の考えですが、不思議とそういう感覚になることはありませんでした。
DAREDEMO HEROでは、スタディツアーを提供しています。2500ペソ(現地留学生は1500ペソ)で参加可能です。スタディツアーでは、子ども達との交流、家庭訪問に加え、ゴミ山視察や山岳地域での交流、孤児院でのボランティアなどができます。スタッフの方々も子ども達もとても気さくなので、一人でも参加可能です。
気になった方は、ぜひDAREDEMO HEROのホームページやfacebookをチェックしてみてください。
(まや)