この国の億万長者は誰?フィリピンを動かしている長者番付トップ10 | フィリピン最新情報ブログ

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この国の億万長者は誰?フィリピンを動かしている長者番付トップ10

フィリピンはここ数年間のうちに経済が急成長しており、いろんなエリアで新しい商業施設やコンドミニアムが建てられていますよね。

フィリピンの人口構成はピラミッド型になっており、人口も年々上昇。若い労働力と安い人件費などで雇用率が推定92.7%(2013年)で高く、非常に若くてエネルギッシュな経済になっています。公用語も英語であることからBPO事業などの海外企業がフィリピンに進出しており、安定した給料を貰えることから消費者も増え、不動産やモールなどの商業施設、娯楽施設などが建てられ、良いサイクルを生み出しています。

この国の経済成長はSMプライムホールディングスやアヤラコーポレーションなどといった大企業の影響も多くあります。

フォーブス誌では毎年この時期に世界長者番付(Forbes-The World’s Billionaires)が発表されていますが、フィリピンの億万長者は誰なのでしょうか?トップ10の大富豪を今回紹介したいと思います!



フィリピンでは色々な企業が存在し、一見日本とあまり変わりはないと思いますが、各企業のルーツなどをたどってみると面白い発見が出来ます。

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それは戦後にやってきた中国人である華僑や華人であったり、もともとスペイン植民地時代に大地主だったスペイン系であったりすることが多く、ほとんどの場合財閥や家族が経営するファミリービジネスでこれらの大企業がフィリピンの経済を回しています。

起業してから数十年建っているところは子供の代が経営しているため、後を継ぎさらに良くしていっていますが、起業当初はマニー・パッキャオのようにゼロからスタートして一攫千金したというところも多いのです。

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米フォーブス誌では毎年春に世界長者番付を発表していますが、フィリピンでの長者といったら誰なのでしょうか?フィリピンの億万長者とその企業トップ10を紹介したいと思います!

 

1.ヘンリー・シー(Henry Sy) : SMプライムホールディングス – 資産総額: 127億ドル

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フィリピンで一番の億万長者と言ったらSMモールなどを経営しているSMプライムホールディングス(SM Prime Holdiungs)の会長であるヘンリー・シーです。

全国展開しているSMモールはフィリピン最大のモールで、マニラではモール・オブ・アジア、セブ島では現在シーサイドモールが建設中です。

ヘンリー氏は中国の厦門市出身の貧しい家庭で育ちましたが、1940年代にフィリピンへと移住し、1958年にマニラ市のキアポで靴を売り始めたのが起業のきっかけになりました。SMモールのSMはShoe Mart(シューマート)から来ており、この靴屋がSMモールのきっかけにもなっています。

現在は経営から離れ、ヘンリー氏の子供がSMプライムホールディングスを経営をしているそうです。

 

2.ルシオ・タン(Lucio Tan): LTグループ – 資産総額: 61億ドル

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ルシオ氏が経営するLTグループ(LT Group Inc.)のメインビジネスはタバコとビールの販売です。タバコはフィリピン最大のタバコ会社PMFTC Inc、ビールはマニラビールなどを販売するAsia Brewery、そしてラムが有名なTanduay(タンドゥアイ)の会社を持っています。

お酒に関してはフィリピンシェアの10%を保持しているなど、これだけでもすごいと思いますが、タバコやお酒の他にもフィリピンナショナルバンク、University of Eastなど銀行や教育機関だけではなく、フィリピンのフラッグキャリアのフィリピン航空もグループ会社になっているのです。

 

3.エンリーケ・ラゾン Jr.(Enrique Razon, Jr.) – インターナショナル・コンテナターミナルサービス(ICTSI) – 資産総額: 52億ドル

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インターナショナル・コンテナターミナルサービス(International Container Terminal Services)は港でのマネジメント、コンテナの管理などを行う、フィリピン最大のポートマネジメント会社です。ラゾン家は先祖代々港でこのような仕事をしており、エンリーケ氏は同家族の3世代目にあたります。

ポートマネジメントをするだけではなく、マニラ市パラニャーケに位置するSolaire Resort & Casinoをという5つ星カジノホテルをオープンし、ホテル内には300ものの部屋やショッピングモール、シアターなどもある豪華なホテルも所有しています。

 

4.アンドリュー・タン(Andrew Tan) : アライアンス・グローバルグループ – 資産総額 51億ドル

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アンドリュー氏はマクタン島に現在建設中のマクタンニュータウンの開発を行っているMegaworld Corporation(メガワールド・コーポレーション)を傘下に入れているアライアンス・グローバルグループ(Alliance Global Group)の会長です。

今フィリピンでも活発な不動産会社でコンドミニアムや商業ビルだけではなく、娯楽施設とモールが集まるEastwood Cityやマニラ国際空港の隣にあるニューポートシティなどといった商業施設の建設も行っています。

その他にもEmperador(エンペラドール)というウィスキーを製造販売しているだけではなく、世界で5番目に大きいスコッチを販売しているホワイト・アンド・マッカイ(Whyte and Mackay)を4.3億ポンドで買収。それだけではなく、フィリピンのマクドナルドも保有しています。

 

5.ジョン・ゴーコングウェイ Jr.(John Gokongwei, Jr.): JGサミットホールディングス – 資産総額:49億ドル

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JGサミットホールディングス(JG Summit Holdings)と聞くとなんの会社か分からないと思いますが、セブ島にやってくる方々は結構お世話になっているかもしれない、セブパシフィック航空を傘下に収めている会社です。

セブパシフィック航空の他にもJack n’ Jillというブランドのお菓子、C2アイスティー、日清食品をフィリピンで販売するUniversal Robina(ユニバーサル・ロビナ)やロビンソンモールも所有していいたり、電話会社のPLDTやマニラの電力会社であるMeralco(メラルコ)の株も保有しています。

 

6.デービット・コスンジ(David Cosunji): DMCIホールディングス – 資産総額: 39億ドル

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エンジニアとしてフィリピン大学を1939年に卒業後、1954年にDMCIホールディングスの前身である開発会社、D.M. Cosunji Incorporatedを設立。そして1995年にホールディング会社としてDMCIホールディングスを設立し、現在は会長職になっています。

DMCIホールディングスは建設などをメインとした開発会社で数多くのプロジェクトを開発してきました。先ほど紹介したSolaire Resort&Casinoの他、SMメガモール、フィリピンインターナショナルコンベンション・センター、マクタン島にあるシャングリラ・ホテルの建設に携わっています。

 

7.ジョージ・ティ(George Ty): メトロバンク – 資産総額: 37億ドル

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フィリピンで2番目に大きい銀行、Metropolitan Bank & Trust Company(メトロバンク)を立ち上げたジョージ氏は銀行業の他にもアクサ生命保険(AXA Life Insurance)やトヨタ自動車を販売するトヨタフィリピンなどもメトロバンクのグループに入っています。競合銀行はBDO(SMグループ)、BPI(アヤラ)、PNB(LTグループ)。

ジョージ氏は現在メトロバンクから離れ、息子であるアーサー氏が会長になっています。ジョージ氏は美術品が好きで、数多くの中国の絵画を集めているそうです。

 

8.ジョン・ラモン・アボイティズ(Jon Ramon Aboitiz): アボイティズ・エクイティベンチャーズ – 資産総額:36億ドル

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セブ島出身のアボイティズ家では電力会社であるAboitiz Power Corporation(アボイティズ・パワーコーポレーション)を所有し、ビサヤ電力会社(VECO)株の20%を保有しています。フィリピンでも3番目に大きな電力会社です。

エネルギー会社として有名なアボイティズ家ですが、その他にもUnion BankやCebu City Saving Bankの銀行や、食品製造であるPilimco Food Corporationなども所有しています。

 

9.ジャイム・ゾベル・デ・アヤラ(Jaime Zobel de Ayala): アヤラコーポレーション – 資産総額:34億ドル

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アヤラ家はスペイン植民地時代からフィリピンにいた大地主。所有している土地を活かして、土地開発などを行い、モールやホテルなどの不動産を作るAyala Corporation(アヤラコーポレーション)は180年続くフィリピンでも長い企業の一つです。

ジャイム氏はアヤラコーポレーションの取締役(CEO)と務めており、モールや不動産業の他にもBPI銀行、電話会社のGlobe Telecom、水道会社であるManila Water Company、ホンダ、いすゞ、フォルクスワーゲンを販売するAyala Automotive Holdings Corporations、その他BPO事業など数多くのビジネスに関わっています。

 

10.トニー・タン(Tony Tan): ジョリビーフーズコーポレーション – 資産総額:20億ドル

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1975年にアイスクリーム販売を行い、そこからハンバーガー、フレンチフライ、フライドチキンなどを提供するようになって、それが今フィリピンでナンバーワンのファーストフード店のジョリビーとなりました。

トニー氏は現在ジョリビーフーズコーポレーション(JFC)の取締役で、世界展開しているジョリビーの他にもChowking(チョーキン)Greenwich Pizza(グリニッジピザ)、Red Ribbon(レッドリボン)、Mang Inasal(マンイナサル)などといったレストランも所有しています。

 

フィリピン億万長者トップ10ではやはり華人、華僑系の家族が多く、その次にスペイン系が多い感じです。

こちらのリスト以外にも長くキャリアを積み上げて来た大富豪や企業があるなか、若い世代がスタートアップなどで成功している例も多く、フィリピンの経済成長が色んな所からでも確認できます。数年後はさらに活発なフィリピンになってくると思うので、今後が楽しみですよね!

フィリピンはビジネスに関して色々出来ると思うので、お金持ちになりたい!と思う方はなにかスタートさせるというのも良い選択かもしれませんよ!

 

(MIKIO)

Source: Top 10 Richest Billionaires in the Philippines, Forbes: Philippines’ 50 Richest
Photos: ForbesRandy Le’Moine Photography,jonmanosca

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