フィリピンの交通機関はジプニーやタクシーくらいしかなく、日本のような鉄道や街を環状するような市内バスが普及しておらず、移動が少々面倒だったりします。
マニラに行けば鉄道もあるのでもう少し良いですが、鉄道自体が1980年頃からあるもので、路線が増えたり電車が改良されれることもなく、同じ東南アジアのタイやマレーシアなどに比べると「まだまだ」な感じがします。
セブ島はマニラに人口も少なかったので渋滞があまりありませんでしたが、ここ数年で車が多くなり渋滞が酷くなっただけではなくタクシーを拾うのにも一苦労になってきました。
そんな問題を解決できるかもしれないセブ島の市内バスが2015年の11月から開通予定とSMプライムホールディングスが発表しました。
初めてセブ島に来る方はロケーションへの移動をどうするかが問題ですよね。ジプニーやバイクタクシーであるハバルハバルを利用してみるのも良いですが、少々難易度が高いです。
そうなってしまうとやはりタクシーになってしまいますのが、交通代がジプニーなどと比べると結構かかっちゃいますよね。タクシーが見つかりにくいなどの時に役に立ったGrabTaxiやEasy Taxiなどのアプリもタクシーを利用する客が数年で増えたためか、タクシーを拾えにくくなってきてます。
セブ島では以前から電車をセブ市に開通させるプランを立てていましたが、実行がなかなかされていませんでした。しかし2015年の中頃にバスシステムをスタートされると発表され準備が進められてたのです。
そして遂に2015年10月9日に市内バスを運営するSM Prime Holdings Inc(SMプライムホールディングス)の副社長であるMarissa Fernan(マリッサ・フェルナン)氏が77台のバス、MyBusを導入すると発表がされました。
バスの普及によってジプニーの追放を行うものではないか?と心配されていましたがマリッサ氏によると、これらのバスはジプニーがあまり通らないルートであるサウスロード・プロパティ(SRP)やこの湾岸エリア付近のセブ市やマンダウエ市へのルートを走るため、そのような事は無いとSunstarに答えています。
SM Prime Holdings Inc(SMプライムホールディングス)の子会社であるPremier Southern Corp.はこのプロジェクトのために10億ペソ(約2.6億円)以上の投資でMetro Rapid Transit System Inc. (MRTSI)を設立。
MyBusというサービス名でタリサイ市、セブ市、マンダウエ市、ラプ=ラプ市での運行が行われる予定です。
気になる運賃ですが、ルートによって料金が変わり、25ペソ、40ペソ、75ペソとなるそうです。バスが増えることによって渋滞が酷くなるのではないかとの懸念がありますが、ジプニーのルートとはまた違うルートを走行する予定なので、そういうことは無いそうです。
全長12メートルのバスはエアコンが付いている他、WIFI、GPS、乗客情報システムや中にあるモニターで到着予定時間などの情報配信も行われるそうです。排気ガスの排出量が少ないエンジンを搭載したバスを導入したことで環境にも配慮しているとか。
またe-Plusという電子カードを利用し運賃を支払うことができるサービスも提供予定です。これらのカードは近々SMモールなのでも購入できるようになると話しています。
タリサイ市からラプ=ラプ市まで合計18のバス停を設置し、移動時間は約45分ほど。洪水が起こりやすいエリアにも対応できるように100mm車高を高くしており、セブ島の環境に十分対応したものとなっています。
現在SMシーサイドモールを建設中のSRP、タリサイ市を中心に走るルートですが、どのような感じになるのか気になりますよね!これからルートが多くなったりしてセブ島の交通機関ももう少し良くなっていければと思います。
セブ島で暮らしている方にも、もしかしたらタクシーやジプニーに変わる便利な交通手段になると思うので、今後が楽しみです。
(MIKIO)
Source&Photo:Sun Star - Firm to deploy 77 buses in underserved areas
Photos: cania Group, kathywoolbrightdarza, pickled_newt ( busy again on n off B)