海外で生活するとなると荷物の大部分を占める物の1つに衣類があります。海外の滞在が短期にせよ長期にせよ、なるべくスーツケースの中身は抑えたいもの。
フィリピンに留学で数週間から数カ月滞在する場合、捨ててもいいと思える衣類を持ってきて帰国の際には全て衣類を捨てて、お土産のためにスーツケースにスペースを作る方もいるでしょう。
またフィリピンで仕事をする方も、日本にいる時よりも夏服を頻繁に着用しますし、またフィリピンの洗剤によるダメージのために衣類を頻繁に購入する必要がある場合もあります。
もちろんショッピングモールに行けば目的に沿った衣類は手に入りますが、少々値が張ってしまいます。一方で衣類にかかる出費を少しでも抑えたいと考えるのは自然なことでしょう。
フィリピンでもモールで高価な衣類を購入できる富裕層はいるものの、フィリピンではモールで新品の衣類を思うように購入できない中流層や貧困層が大半を占めています。
そんな人々が衣類を求めて向かうのが、ウカイウカイ(Ukay Ukay)と呼ばれる中古品店です。ウカイウカイ”ukay ukay”とは、フィリピンの言葉で「掘り出す」という意味のhukayという単語から来ていて、山積みにされた中古の品物の中から手に入れたい物を探りだす店を意味します。ウカイウカイには中古の衣類だけではなく、バッグやアクセサリー、本などもあります。
筆者は普段着用する物に頓着せず、友人から譲ってもらうお下がりの衣類を着ることも多いのですが、仕事でフォーマルな服が必要となりました。そこで今回筆者はウカイウカイでフォーマル・セミフォーマルな服を探してみたので、ご紹介しましょう。
ウカイウカイは住宅街やコンドミニアムの向かいなどセブの至る所にありますが、中でも多くのウカイウカイが集まっているのがセブの繁華街であるコロン。筆者は夕方6時から同僚とコロンへ向かいました。
コロンは昼間でも治安が決して良いとは言えないエリアですし、夜であれば尚更気をつける必要があるので、フィリピン人の友人や同僚と一緒に行くことをお勧めします。
筆者が1件目に向かったのは、ウカイウカイ バグサカンセンター(Ukay Ukay Bagsakan Center)です。Colonnade近くのセブン-イレブンの向かいにあります。一見小さな店舗に見えましたが、3階までありかなり広いのに驚きました。
1階にはパジャマ類があり、2階にはジーンズやスカート、普段着、ドレスなど、3階には普段着からフォーマルウェア、スポーツウェア、ベルト、おもちゃ、じゅうたんまでもがハンガーや床に所狭しと並べられています。
同僚もいくつかお気に入りを見つけたようで、数点購入していました。
この店舗には鏡はあるものの試着室はありませんでしたが、試着をしたいと店員さんにお願いすると暗い倉庫を使わせてくれたので、ダメ元で聞いてみると良いかもしれません。
この店舗はエアコンはないため、価格はタンクトップ類で65ペソ、シャツ類で75ペソとかなりの低価格でした。筆者はここでセミフォーマルウェアを4着購入し、合計300ペソ支払いました。
2件目に向かったのは1件目から少し離れたオクタビアン RTW サープラスセンター(Octavian RTW Surplus Center)です。
この店舗にも普段着からフォーマルウェア、ドレス、リュックサック、ビジネスバッグ、靴などを取り扱っています。この店舗ではエアコンが効いており、また品物のダメージも少ないものが多いためか、品物の価格帯が100ペソ~250ペソと少し高めでした。
今回ウカイウカイに行った印象としては、汚れや傷が付いた品も多くあるものの、ダメージが少なく且つ日本や韓国などの物持ちの良い品も確実にあるということでした。
予算を抑えて揃えたい物がある方は、宝探しをするつもりでウカイウカイに行ってみてはいかがでしょうか?
(SHIORI)