フィリピンに来ると、日本のアニメが好きな人や日本のアニメで日本語を覚えたという人に多く出会うこともありますよね。日本と言えば桜が好き、アニメが好き、漫画が好き、などと、日本人に対してフレンドリーに接してくれるフィリピン人に多く出会います。
そんな日本の文化が好きなフィリピン人が日本の伝統文化やサブカルチャーをもっと身近に感じることのできる場所を提供しようと、セブにカフェをオープンした日本人の若者がいます。今回はフィリピン人に大人気のカワイイ・カフェ(Kawaii Cafe)に行ってみました!
カワイイ・カフェの住所は40 Pantaleon Del Rosario St., Cebu Cityで、サンカルロス大学メインキャンパスとジョリビーの道を渡った向かいに位置しています。”Kawaii Cafe”と大きな看板があるので、すぐに見つけることができます。営業時間は9時~23時と、学校帰りのフィリピン人が気軽に通うことができるのが特徴です。カワイイ・カフェの前を通るジプニーは、13C, 10H, 10F, 10M, 09C, 09G, 17B, 17C, 12D, 12Jなど多くのジプニーが通っているのも良いですね。
店内にはアニメが好きなお客さんが描いた絵が沢山貼られていたり、お客さんが描いた桜の木の絵があります。
また店内ではアニメのコスプレ体験や浴衣着付け体験できます。店外でコスプレイベントなどに出たい人向けには、アニメのコスプレの貸出もしています。今回筆者が店内で寛いでいる間に、フィリピン人女性3人が浴衣の着付け体験を楽しんでいました。着付けは店員さんがしてくれるので、自分で着付けができなくても心配ありません。蛇の目傘と桜の木の下で写真撮影を存分に楽しんでいました。
また毎日午後15時~17時までは日本映画の上映会をしているので、この時間帯に行くのも良いかもしれません、また食事やドリンクをオーダーすると、速いWifiを3時間使用することができるのもありがたいところ。日本の漫画やアニメのぬいぐるみも数多く揃えてあります。
このカフェのお勧めはスムージーとアニメのキャラクターが入ったメニューだそうです。中でもオーナーさんのお勧めは抹茶スムージーとオレオスムージーだそうです。スムージーは12オンスと16オンスの2サイズから選ぶことができます。スターバックスでバリスタの経験がある店員さんがいるので、スムージーやラテなどのドリンクは本格的な美味しさなのが売りです。
今回オーダーしたのはオーナーさんお勧めの抹茶スムージー(12オンス 135ペソ 約300円)とストロベリースムージー(12オンス 135ペソ 約300円)、抹茶ラテ(145ペソ 約322円)です。抹茶スムージーはクリーミーな抹茶の風味で、ストロベリースムージーはいちごのつぶつぶがしっかりとあり、甘すぎず日本人にも合う味でした。
フードメニューにはハローキティーカレーライス(Curry Rice Hello Kitty or Snoopy)(170ペソ 約378円)とピカライス(Pika Rice)(150ペソ 約333円)、たい焼き(Taiyaki Cheese/Chocolate)(70ペソ 約155円)を注文しました。
カレーライスは日本人好みのカレーで、あまり辛すぎない味でした。ハローキティーの目やひげも海苔で可愛らしくトッピングしてあります。ピカライスはピカチュウの程よい風味のバターライスにサイドディッシュが付いています。たい焼きはパンケーキのようで中にチョコレートシロップが入っており、たい焼きが2つもあるのでデザートにぴったりでした。
カワイイ・カフェに訪れる人はほとんどがフィリピン人で、日本の伝統文化やサブカルチャーが好きな人が多いので、フィリピン人と友達になりたい日本人にはお勧めです。日本のアニメが好きな人、コスプレが大好きなお客さんや、コスプレ専属カメラマンもよく訪れるとのこと。今回筆者は毎日のように来店するというフィリピン人の常連客と仲良くなり、ビサヤ語を教えてもらうことができました。
また2階席も用意してあり、イベントも開催しています。特に人気のコスプレイベントは年に4~5回ほど開催しており、一度にに約80人も訪れる大盛況ぶりだそう。カワイイ・カフェは積極的に外部のコスプレイベントのスポンサーにもなっているそうです。
2017年に開催予定の盆踊り大会では3店舗を出店予定とのこと。2016年の盆踊り大会では浴衣の着付け体験と写真撮影サービスを提供していました。今年は3店舗出店予定で、浴衣の着付けと写真撮影のブース(50ペソ 約111円)、三色団子(70ペソ 約155円)と3つの大福(いちご味、抹茶味、チョコレート味)(70ペソ約155円)、盆踊り会場内の浴衣レンタルサービス(250~300ペソ 約555円~666円)の出店を考えているそうです。
日本人オーナーの松島駿毅(まつしま しゅんき)さんは、セブを訪れた後日本に戻って教育大学を2016年に卒業し、やはりセブに戻りたいという想いがあったそうです。日本でアルバイトや親戚などから出資してもらったりして資金を集めたそう。セブに韓国系のカフェは多くあるものの、彼は日本文化を楽しむことのできるカフェは無いことに気づきました。日本のことが大好きなフィリピン人が日本の文化に気軽に触れて楽しむことのできるカフェを開きたいとの想いから、大学卒業後1ヶ月でセブにカワイイ・カフェをオープンしたそうです。
はじめは浴衣の着付け体験をできるカフェをオープンしたのですが、日本のアニメに触れたいというフィリピン人のお客さんが多かったため、その要望に応えるために日本のマンガとアニメのコスプレも取り揃えることに。現在では毎日のように来店する常連のお客さんもいるほど。松島さんの人柄と想いによって、皆が通いたいと思うカフェが実現できているのかもしれませんね。
現在のカワイイ・カフェが軌道に乗ったら、ラプラプやマンダウエにもブランチを展開したいという目標や、更にマニラにも展開したいという夢も持っています。
将来的にはカモテス島にも家を持つ予定とのことで、時々遊びに行ったり友人を読んだりしてゆったりと時間を過ごしたいとのこと。将来的にはアジアの様々な国にもカフェを展開し、アジアを飛び回りたいという夢語ってくれました。
フィリピン人の友達や先生を連れてくるのにもってこいなカワイイ・カフェ。日本が好きなフィリピン人を連れて訪れてはいかがでしょうか?
(SHIORI)