マニラはフィリピンの首都として歴史的建造物が数多く残っています。
マラカニアン宮殿もそのうちの一つです。日本人にとっては、マルコス大統領が追放される際その歴史的舞台となった場所という印象が強いことかと思います。
2016年天皇皇后両陛下が来比された際、歓迎式典に臨まれた場所もここマラカニアン宮殿です。そんなマラカニアン宮殿を見学に行ってきました!
そもそも、マラカニアン宮殿はフィリピンの大統領官邸であり、一般人の立ち入りは許可がないと入場できません。許可が下りるまで数週間要したり、服装もドレスコード(スマートカジュアル)が必要であったりと非常に厳格な場所です。
マラカニアン宮殿はマラテエリアから行くとパシッグ川を渡ったすぐ先のサン・ミゲル地区にあります。
1750年、スペイン人貴族ルイス・ロチャの夏の住まいとして建設され、スペイン植民地末期にはフィリピン総督の別宅として、アメリカ植民地時代には総督の官邸として使用されました。
1935年から現在は、フィリピン大統領官邸として機能していくこととなります。1986年2月25日には日本人になじみのあるエドゥサ革命がおこり、フィリピン大統領のフェルディナンド・マルコスおよびその一家が追放された舞台となります。
現在、一般人の入場が許可されているのはマラカニアン宮殿博物館のみ。歴代大統領の肖像画や豪華な調度品を見学することができるだけでなく、歴代大統領の執務室となっていたケソン事務局室、歴史的重要な会議が数々開かれてきたキリノ国家評議会室、かつてゲストルームとして利用されていた2階のカラヤアンホールなどなどフィリピンの歴史を見守ってきたマラカニアン宮殿への訪問は貴重な体験となることではないでしょうか。興味のある方は是非訪れてみて下さい。
住所:2/F Kalayaan Hall, Malacañang J.P. Laurel Street, San Miguel, Manila
電話:02-784-4286 / 02-784-4649 / 02-784-4945
ウェブサイト:http://malacanang.gov.ph/3883-malacanan-palace-sesquicentennial/
(KEI)