皆さん、あけましておめでとうございます。ハッピーニューイヤー。
皆さんはどのように年越しをされましたでしょうか。嬉しいことに多くの日本の方が年末年始にフィリピンを訪れてくれました。
私はセブ市内に住む友人たちと年越しを迎えました。フィリピンの年越しは日本とは異なりますので、本日は一般の人々、特にローカルの人々がどのように年越しを過ごすのかを紹介したいとも思います。
年越しはどこの国でも大事な節目であり、同時に盛り上がるイベントですが、フィリピンの年越しも大変にぎやかでフィリピンらしい独自のイベントとなります。
12月31日は祝日になりますので人々は早くから年越しの準備を始めます。いつもより豪華な料理を作り、飾りつけや、友人を呼び、オーディオシステムを野外に設置します。夕方くらいからはあちらこちらで花火や爆竹が鳴り始めます。
また、多くの人は教会に行き、その年最後のミサに参加します。教会には子どもからお年寄りまで集まり、各自がその年に起こったことを思い返し、次の年への決心や願いをこめます。
花火や爆竹は12時の年の明けに向けその激しさは増し、12時ちょうどにそのピークを迎えます。四方八方から花火が打ちあがり、爆竹が鳴り響き、人々は悲鳴に似たような歓声を上げ、身の回りにあるもので音を鳴らします。特に花火や爆竹は手作りのものも多く、音の大きさも市販のものよりもすさまじいです。
コインで物を叩き、ペットボトルに石を入れたり、スポーツの応援に使う笛のようなものも使われ、その時の雰囲気に身を置くと何とも言えない高揚感を感じることができます。それと同時に新しい年がやってくるわくわく感も味わえます。
年が明け、1時間ほどは花火や爆竹が鳴り続けます。その後は食事をしたり、お酒を飲んだりしながら友人や家族と団欒の時間です。また、お祭り事には欠かせないディスコも野外に設置された多くの人を引き寄せます。
フィリピンの大騒ぎな年越しは中国の影響があるといわれております。大きな音で邪気を払い、新しい年を迎える準備をする大切な慣習です。日々のストレスを忘れるかのように人々は踊ったり、飲んだり、食べたりしてニューイヤーの始まりを楽しく迎えます。
また、フィリピンでは年明けを一緒に迎えた人とはその年はずっと一緒にいられるというように言われております。そのため、友人の一人は奥さんのもとを離れることが出来ませんでした。
しかし、翌日の1月1日の街中は花火や爆竹のカスやゴミまみれになります。また、子どもたちは残りの花火や爆竹をかき集め遊びます。これがなかなか危険で、毎年、爆竹などの爆発事故で怪我をする子どもも多いようです。
大切な人と共に、騒々しいくらいに楽しくにぎやかに年越しを迎えるのは大変フィリピンらいいと思います。
是日本とは祝い方・過ごし方の違うフィリピンの年越しを来年は体験してみてはいかがでしょうか。
よいお年を。
(ヤス)