多くの旅行者は、タクシーを利用されるかと思いますが、今回はタクシー以外のフィリピンの交通機関についてご紹介します。(タクシーの安全なご利用方法はこちらからご覧いただけます。)
フィリピンには日本にはないユニークな乗り物が多くありますので、一つずつ見ていきましょう。
ジプニー
一番利用率が高い庶民の足、ジプニー!
運転手が好きに外装・内装をデザインすることが多いので、街には色とりどり、色んなデザインのジプニーが走っています。
それぞれのジプニーは、走る路線が決まっていて、車体の横にどの路線を走るジプニーかが書かれています。
ジプニーに乗る際には、その路線とフロントガラスに掲げられた終点を示すカードを確認し、乗り込みます。
1台のジプニーに乗れる人数は、ジプニーの大きさにもよりますが、マニラでは助手席2人+後ろ席18人=20人が多いです。
初乗り料金は、7ペソで、乗り込んだ地点から目的地までの距離によって料金が変わります。
(フィリピン旅行中、ジプニー乗車に挑戦されたい方は、こちらをご覧ください。)
UV Express
UV Expressは、ジプニーと同じく乗り合いですが、エアコン付で窓が開いていないので、ジプニーの2大弱点「排気ガス」と「暑さ」を避けられます。そういう意味では、庶民にとっては、ジプニーのアップグレード版というイメージです。
走る路線は大体ジプニーも走っている路線ですが、ジプニーよりも長距離なことが多く、乗り継ぎが少なくてすみます。行き先はフロントガラスに掲げられているカードで分かります。
1台のUV Expressに乗れる人数は、助手席2人+後ろ席8人=10人の小型と助手席2人+後ろ席12人=14人の大型の2種類があります。
初乗り運賃は15ペソで、乗り込んだ地点から目的地までの距離によって料金が変わります。
トライシクル
雨季と真夏の2つの季節しかないせいか、歩くのが嫌いなフィリピン人。ジプニーやUV Expressが走っていない大通り以外の道での短距離の移動にはトライシクルを利用します。
バイクの横に椅子つきの箱がくっついている形で、箱に2人+運転手の後ろ(バイク)に2人=4人が基本定員です。
マニラ市内でも場所によって、乗り合いの場合とそうでない場合があり、一人当たり7ペソ~。観光地などでは、人数にかかわらず一回の乗車が100ペソ~(交渉制が多い)です。
市内バス
メトロマニラ内では、市内バスも走っており、メトロマニラ内の移動には多くの人がバスを利用します。日本のようにバスストップはなく、どこでも乗れてどこでも降りられます。行き先はフロントガラスに掲げられている目的地で確認しますが、ジプニーやUV Expressと違うのは、終点だけでなく、メインの経由地を含め、3~10個のカードが掲げられている点です。
長距離移動にジプニーやUV Expressよりを好む人が多いのは、隣の人を押して押してぎゅうぎゅうづめに座らなくていいという利点があるからだと思います。
市内バスには、エアコンなしのバス(オーディナリーバス)とエアコン付のバス(エアコンバス)があり、エアコンバスの方が少し値段が高いです。
初乗り運賃は10ペソで、乗り込んだ地点から目的地までの距離によって料金が変わります。例えば、日本食が多いビジネス街マカティから大きなショッピングモールMOA(モールオブアジア)までは、15分~20分かかりますが、エアコンバスで12ペソと安いです。
電車(MRT、LRT)
フィリピンで電車が走っているのは、まだメトロマニラだけ。メトロマニラには、2種類の電車MRTとLRTがあり、LRT1、LRT2とMRTの3路線あります。
時刻表はありませんが、他のジプニー、UV Express、バスなどのように渋滞にはまることがないので、仕事へ向かう朝には電車を使う人が多く、ラッシュアワーは東京と同じくらいの満員電車です。
日本の電車ではラッシュアワーのみ女性専用車両が設けられている鉄道会社が増えてきましたが、フィリピンではラッシュアワーに限らず、常時、車両が女性専用と男性専用に分かれています。
間違えて男性が女性車両に乗っても逮捕されることはありませんが、気まずい思いをすることになるかと思いますので、乗る前に確認するようにしましょう。
また、カップルなど女性と男性が一緒に電車に乗る際は、女性専用車両ではなく、男性専用車両に乗るのがよしとされているようです。
大体15〜20 分間隔で運行していて、運賃は15ペソ~です。終電が21時30分~22時30分と早いので、ご注意ください。
いかがでしたか?フィリピンの基礎知識―交通事情―。
公共交通機関にトライする際には、小銭で支払いを出来るようお金を事前に小さく崩し、持ち物には十分気を払いましょう。