フィリピンは日本から南西へ約3000km進んだところにある島国。海をまたいだフィリピンと日本では時差を気にする必要があります。今回は地理的時差だけではなく、南国ならではのフィリピノ・タイムと言われるフィリピン人の時間センスについてもお話します。
日本とフィリピン。時差は「1時間」
日本とフィリピンの時差は「1時間」。日本がフィリピンより1時間進んでいるので、日本時間―1時間=フィリピン時間です。例えば、日本が正午の時間、フィリピンは午前11時です。待ち合わせ時間に遅れたり、飛行機に乗り遅れるなどということのないようフィリピンに到着後、必ず時間をフィリピン時間に合わせましょう。スマートフォンであれば、設定より基準時間をクアラルンプール(マレーシア)やシンガポールに設定することで、わざわざ時計の手動で時刻を変える必要なく現地時間に自動設定できます。
ビジネスアワー
フィリピンの一般的なオフィス勤務・公務員の勤務時間は9時~18時。
ショッピングモールの営業時間は10時~21時、スーパーマーケットは9時~21時、セブンイレブンなどのコンビニエンスストアやマクドナルドなどのファストフードは24時間営業が多く、買い物に関しては大体日本と同じです。
フィリピンの買い物特有なのが、ローカルマーケット。
タガログ語でパレンケと言われるいわゆる庶民派市場です。市場は商業施設の中では最も営業時間が早く、およそ5時頃から店が広がります。肉や魚は朝しか売っていない場合が多く、10時以降は、野菜と果物がメインになります。また、昼食前・夕食前には出来合いのおかずも売られており、時間帯によって売っているものが変わるのも特徴です。ローカルマーケットではスーパーマーケットの半額近い値段で果物を買えるので、日本で高くてなかなかありつけないマンゴーや日本で手に入らないランブータン・スターフルーツなどに挑戦してみるのもありかもしれません。
フィリピノ・タイム
先ほど、フィリピンのオフィスアワーは9時~18時とご紹介しましたが、9時に従業員が半分揃っているといい方なのが、フィリピン。待ち合わせをしても、30分遅れだと優秀な方で、1時間以上遅れてくることはザラです。遅れても本人たちは罪悪感はない様子で、あくまで待ち合わせ時間は渋滞、突然の雨などハプニングがなかった場合の目安のようです。フィリピンの公共交通機関のジプニー・バス・電車などどれも時刻表はなく、「何時に次の来る?」と聞くと「大体10分に1本」とか「1時間に2本」という答えが返ってきます。
時間に対しても楽観的なフィリピン人ときちんとしていて時間厳守な日本人の体内時計の時差は実際の時差の1時間以上ありそうですが、旅行中にはフィリピン人のまったりした対応、待ち合わせにイライラせずに、日本では体験できないフィリピノ・タイムを楽しんでみるのもいいかもしれません。